「常識」には流動性があるということを知っておこう

こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。

「常識」という言葉があります。

「常識」は国によってまったく違いますが、一般的に「特定の社会の中で、当たり前となっている価値観」のことを指します。

今回は「常識には流動性がある」というお話です。

和式トイレが常識だった

「常識には流動性がある」ということをお伝えするために、トイレのお話をします。「なんでやねん!」と突っ込む前に、まあ聞いてくださいよ。

わたしが小学校のころ、和式トイレが普通でした。平成生まれの方だと「いや、いつの時代だよw」と思うでしょうね(笑)。

でも、20年ほど前までは、これが常識だったんです。

和式トイレ
和式トイレ

実家のトイレも和式のボットントイレ。友達の家に行っても「和式が当たり前」で洋式トイレなんてほとんど見たこともありませんでした。

わたしが18歳のときに大阪に出たころは駅のトイレも和式オンリーだったのですが、あるころから洋式トイレが1室だけあるトイレも出てきました。

洋式トイレは気持ち悪い?

今となれば信じられませんが、20年ほど前の当時は「洋式トイレなんて誰が座っているかわからないから気持ち悪い」と思ってました。

たぶん、多くの人もそう思っていたはず。なので、和式トイレのほうが人気だったんですよね。

洋式トイレ
洋式トイレ

まぁ、それを考えたら病院とか体育館などでスリッパに履き替えるのも気持ち悪い気もするのですが、そっちは平気だったんですよね(笑)。

ところが、今となってはまったくの逆の現象になっています。

駅のトイレを見ても和式トイレなんて見かけることはほとんどありません

完全に和式トイレと洋式トイレの存在価値は逆転しました。そりゃあ、洋式トイレのほうがラクだし、汚れにくいですもんね。

「常識」には流動性がある

いえ、べつに「洋式トイレ」について熱く語りたいわけではありません。

今回言いたかったのは、「常識には流動性がある」ということです。

たとえば、1900年代中盤までは女性に参政権すらなかったそうです。今となっては「野蛮な過去の常識」にしか思えませんが、そんな時代もあったんです。

今現在の常識も同じです。

「結婚した夫婦はどちらかの名字にそろえなければならない」とか「同性同士での結婚が法律で認められていない」という「常識」というか法律があります。

今現在は、これが日本の「常識」となっていますが、100年後には間違いなく「野蛮な過去の常識」になっているでしょうね。

今自分の中で常識だと思っていることのほとんどは、「普遍的ではない」ということを知っておきましょう!

というわけで、今の社会で非常識だと思われることにも公正な目で見直すのをオススメです。

「中学生がネイルをしてはいけない」ことが常識になっていますが、それを禁止することが果たしてそんなに大切なことなのかとか。

野球児の髪型は丸刈り」とか、いつまで続けるんでしょうね……。

基本的に、ダメな理由が「今までそうなっているから」「なんとなく」程度の常識は疑ったほうがいいですよ。