※2020年10月30日追記: 夫婦別姓についての電子書籍を販売いたしました!
こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。
ときどき「夫婦別姓に賛成ですか? 反対ですか?」のようなアンケートが取られています。
その回答への「賛成派」は、年々増えていき、今や反対派を超えています。
安倍首相の2020年2月4日の答弁「平成29年の内閣府の世論調査で、法改正で旧姓の通称使用の機会を広げるべきだという意見を含め夫婦は必ず同じ氏を表するべきだという意見が過半数を占めた」について。選択的夫婦別姓に関する最新の世論調査は。 pic.twitter.com/Iea8EwoVBv
— 三春充希(はる) ⭐みらい選挙プロジェクト (@miraisyakai) February 5, 2020
今回は「賛成派が増えたぞ!」という話ではありませんし、「反対派」を否定するという話でもありません。
そもそも、この「夫婦別姓に賛成 VS 反対!」という対立構造がおかしいということについてお話します。
「夫婦別姓に賛成 VS 反対」の対立構造のおかしさ
テレビやネットをはじめ、メディアは「夫婦別姓に賛成ですか? 反対ですか?」とか「夫婦別姓についてどう思いますか?」のようなアンケートを取ることがあります。
年々、「賛成!」という人が増えてきて、今では反対派を超えていますよね。まぁ、反対するのは高齢者ばかりなので、必然なのですが。
でも、この質問に対してずっと前から違和感を持っていました。
サイボウズの青野さんが起こしている裁判などをはじめ、どの裁判もすべて「名字を同姓か別姓で選べる自由を!」という申し立てなんです。
「すべての日本国民を夫婦別姓に塗り替えてやる!」なんて誰ひとりとして思っていません。
今まで通り夫婦同姓がいいと思えば同じ名字のままでオッケー。生まれたときの名字をずっと使いたい人はそのままでもオッケー。
かなりシンプルですよね?
つまり、「夫婦別姓賛成派」と「夫婦別姓反対派」が戦う必要もないし、戦う意味もないわけです。
「選択的夫婦別姓」の焦点は「多様性」
大切なのでもう一度言います。
国民に「夫婦別姓に賛成ですか? 反対ですか?」のアンケートに対して「ワイは賛成!」「ワシは反対ぢゃぞ!」という意見を戦わせてもまったく意味がないということです。
では、どんな対立をすれば有意義なのかというと、こちらです。
本来の質問
結婚後の「改姓(片方の名字が変わること)」を
強制したい?
VS
強制したくない?
言い換えてこんなふうに言っても同じです。
本来の質問2
結婚後の「改姓」を
強制されたい?
VS
強制されたくない?
ここまで読んでくださった賢い方はお気づきでしょう。そうです、焦点は「夫婦同姓 VS 夫婦別姓」では断じてありません。
「多様性を認めるか認めないか」なのです。
多様性への門戸を開け
日本ではなかなか「多様性」という言葉が定着しません。
未だに「子どもらしく」「中学生らしく」とか「女/男らしく」と言った言葉が頻繁に使われています。
そのため、ある特定の属性に属している人は全員、同じようなことをすることが望ましいといった呪いが存在しますよね。
昭和まではそれで良かったのかもしれませんが、現在ではそれは旧時代の考え方と言えます。
「家族は同じ姓であるべきだ」というのももはや古い考え方でしょう。
とは言え、「家族は別々の姓であるべきだ」と言っているのではありません。
そうしたい人もいる中で、お互いが幸せに生きるには「多様性を認める」ということ抜きにはできないということです。
日本も早く「ひとつの価値観を持っていないと幸せになれない国」から脱出してほしい……。
さて、今回の問題ですが、メディア的にはあえて「賛成派 VS 反対派」という対立構造にしたほうが分かりやすいからという理由からですかね……。
もしくはお互いケンカになって「見た目的に」面白いからでしょうか?
どちらにしても視点がズレていて残念な感じです。
以前にも書きましたが、「選択的夫婦同姓制度」という名称だったらここまでこじれなかったのかもしれません。
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