「禁煙」という言葉に2つの意味があることが「タバコ禁止」の抑制力を甘くしている

こんにちは! タバコ嫌いのヨス(プロフィールはこちら)です。

「禁煙」とパソコンのローマ字入力しようとすると、よく「記念(きねん)」になってしまうのにイライラしていますが、今回はそんな話ではありません。

今回は「禁煙」という言葉に2つの意味があって問題だというお話です。

「禁煙」という言葉が持つ2つの意味とは?

意外と世間で認識されてない……というか自然に受け入れられていることがあります。

それが、「禁煙」という日本語には2つの意味があること。

「禁煙」の持つ2つの意味

  • タバコを吸ってはいけない
  • タバコをやめる

この2つですね。

禁煙とは「タバコを吸ってはいけないということ」

まずは「この場では喫煙を禁じる」という意味での「禁煙」です。

英語で言うと「NO SMOKING」ですね。

説明するまでもありませんが、レストランとか公共機関の壁に貼ってある「禁止」のことです。

なぜタバコを禁止しているかと言うと、周りの人の健康に害を与えたり、煙で壁が汚れたり、床や机が焦げたりするからですよね。

禁煙とは「タバコを吸う習慣をやめること」

そしてもう1つの「禁煙」の意味が「タバコ(煙)を自らの意志で禁止する」という意味です。

英語でいうと「Quit Smoking」です。

ヨス

これは「オレ今、禁煙中なんだよねー」とか「今年の目標は『禁煙』だ!」のように使いますよね。

禁煙する目的は、家族の健康のためだったり、お金の無駄使いだったりといろいろあると思いますが、とにかくタバコを吸う習慣を阻止したいという意味です。

わたしは、こちらの意味の「禁煙」がなんか話をややこしくしていると確信しています。


2つの意味の「禁煙」の問題点

では、2つの意味を持つ「禁煙」という言葉の問題点をまとめます。

「禁煙」の意味が和らいでいる

「禁煙」という言葉に2つの意味があることで「禁止」の意味が和らいでいます

つまり、「タバコの習慣を断つという意味の禁煙」が「タバコをここで吸うなという意味での禁煙」の意味を和らげているのです。

「喫煙習慣をやめる(禁煙)」は自分の意志でやることなので抑制力は非常に緩いです。

でも反対に「喫煙するな!(禁煙)」は周りの強制力によってやることなのでかなり強力な抑圧です。まさに禁止です。

「強制力」なのに「自分の意志」というニュアンスが包んでしまうとどうなるのでしょうか?

やってもやらなくてもいい感」がもわ~っと出てしまうんですね。あいまいです。

解決策は「言葉」を分けること

すごく簡単な解決方法としては「タバコを吸ってはいけない場所」という「禁煙」は違う言い回しにするというのがよいでしょう。

例えば「喫煙禁止」「タバコ禁止」とか。

個人的には「タバコ禁止」の方がオススメです。

「カタカナ + 漢字」なので「タバコ」と「禁止」という2つの単語の境目が分かりやすく、瞬間認識率が高いですので!


いずれにせよ、言葉は文脈に左右されず、適切に伝わることが最も大切です。

「禁煙」という言葉が「タバコ禁止」に全部置き換わると、日本人の意識も変わると思っています。