こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。
私はバセドウ病をアイソトープで直しました。ときどきお問い合わせで「バセドウ病の初期症状」について聞かれることがあるので私の体験をまとめてみました。
バセドウ病の初期症状について
では私がバセドウ病になった当時を思い出しながら、バセドウ病の初期症状についてまとめます。
心臓の鼓動があきらかにおかしい
私の場合の初期症状として一番に思い出すのが動悸・頻脈・不整脈です。だから、最初は心臓病を疑って、循環器系の病院に走ったんですけどね。
もうね、心臓のドキドキが明らかにおかしいんです。それと同時に息苦しいんです。息切れってやつです。
そんな異常な心臓の状態が1分ぐらい続く感じです(ひどい時は数分続きましたが)。動悸がきたときに早く抑える方法は、意識を他に持っていくようにして気にしないようにすることです。
これが2012年の9月ぐらいから1ヶ月に1回のペースで感じるようになりました。ところが3ヶ月後の12月には明らかにペースが増えて、毎日動悸がきていました。
おそらく3つの単語(動悸・頻脈・不整脈)がややこしいのでまとめてみます。
動悸
動悸
ってたまに聞きますが、心臓のドキドキを大きく感じる状態のことです。
ほら、人前で話をするときに、緊張して心臓がいつもよりドキドキしているのを意識するときのあれですよ。あれも動悸です。そういうときにドキドキするのは普通ですが、これが日常で突然無意味に起こるのが問題なんです。
これってあくまで自覚症状の問題で、本当に心拍が強く、心拍数が速くなっているかどうかは問わないみたいです。
頻脈
心臓のドキドキが速くなって心拍数が上がることを「
頻脈
」と呼びます。具体的には1分に100回以上の心拍数だと「頻脈」になるんだそうです。
私の場合、ひどいときには140回/分を超えていましたので、布団の中で寝ているだけなのにマラソンを走ったあとレベルでした。大人の正常な値は50回~70回/分だそうですのでかなり重症だったのがわかります。今思い出してもしんどかったなぁ……。
不整脈
不整脈というのは心拍数やリズムが一定でない状態のことです。逆の言葉は「整脈」ですね。心臓の鼓動って「ドックンドックン」と一定なのが普通ですよね。
これが私の場合、急に「ドッドドドドドッ」みたいになるときがありました。もうね、むちゃくちゃ気持ち悪いです。最悪な気分ですよ。しかもめっちゃドキドキがわかる動悸の状態なんです。
いやー、これは心臓病かも!?って思うのも当然でしたね。
そのほかのバセドウ病の症状
バセドウ病の初期症状として、ほかにはこんな状態があります。よく「更年期障害」と似ていると言われますが、確かに似ているようですね。
身体がだるい
体がだるいという症状もひどかったです。
私は当時、自転車で20分ぐらいの職場に自転車で通っていました。でもバセドウ病だと病院で診断される3ヶ月前あたりから通勤時間が2倍の40分になっていたんですよ。
なぜかというと身体がだるかったからです。まぁ、最初はそれを歳のせいにしていましたが(笑)。
微熱が続く
先ほどの「身体がだるい」に関連がありますが、微熱が続いていました。
今思うと、だからだるかったんですね(笑)。だいたい37.2~37.5度ぐらいですかね。でも残念ながら私は元々37.0度が平熱なので「ん? ちょっと高いけどまぁいっか」程度であんまり気にしていませんでした。
病院に行こうと決断したころは37.5~38.0度が一向に下がらなくなっていました。実はこの高熱になってきた当時、5年以上ぶりにインフルエンザの予防接種をした1週間ぐらいあとでその注射が原因だったのか?とかいろいろ疑っていました。
38度が1週間以上も続くなんて、これまで経験したことがなかったので本当に怖かったです。
手足がしびれる
そうそう。手足がしびれまくっていました。
あ、でもこれは初期にはあんまり感じなかったです。初期症状の動悸から3ヶ月経って38度の熱で倒れたときあたりから頻繁に感じるようになっていました。
手の震え
手の震えもありました。これも何の前触れもなく突然震える感じです。どうにも止められない感じで気持ち悪かったです。
異常にお腹が減る
バセドウ病の特徴的な症状の「お腹が異常に減る」という状態にももちろんなりました。これはならない人はいないと思います。
これも最初の方は気づきませんでしたが。とにかく異常な食いっぷりでした。牛丼1杯+うどん × 2杯 → 2時間後: お好み焼き × 2枚 → 2時間後: ピザ……みたいな狂ったような食欲です。
痩せる
異常にお腹が減るのは甲状腺がたくさん出ているためで、臓器の消化力がハンパなくなっているからです。
そんなにたくさん食べても、食べる量よりも消化力が勝っていたので、どんなに食べても痩せてしまうという恐ろしい状態になっていました。
寝付きが悪くなる
これも、初期症状が出て3ヶ月ぐらい経った頃に気付きましたが、寝付きが悪くなっていました。
私、布団に入ると大抵5分以内には寝られる人なのでこれは異常でした。
冬なのに暑い
代謝が良くなりすぎて「体調が良くなくなった状態」がバセドウ病です。なので、
多汗
になります。
まぁ、元々汗かきなのであんまり分かりませんでしたが異常だったのが「冬なのに暑い」ということ。いえ。もちろん外でTシャツでいるとかそこまでではありませんが。
家の中で家族が普通に肌寒いと言っている中、私だけ暑いと言ってたんです。
喉のあたりが腫れる(腫れているのが外からわかる)
バセドウ病になると喉の甲状腺のある部分が腫れます。
これは誰しも腫れますが、私の場合は外から見てもわからないレベルでした。腫れているのがあからさまにわかる人もいるそうです。
そういや、男性の場合は喉仏が出ているので症状が見えにくいと先生が言っていましたね。
まぁ、実際のところ腫れているのは腫れていたけどわかりにくかったということです。
イライラになる
私は自覚症状はありませんでしたが、バセドウ病でイライラになるそうです。
自分ではなかったと思っていたけど、実はあったのかもしれませんが。
集中できなくなる
「イライラ」と同じようなもんですが、内分泌のバランスが崩れて精神的に不安定になるため集中できなくなるそうです。
私の場合は「動悸が気になって集中できない」と思ってたのですが、どうなんでしょうね。
眼球突出
そして最後に眼球突出です。簡単に言うと、眼球が腫れて目がちょっと飛び出したかのように見える状態です。
この「突出」って漢字がインパクトありすぎですが、本当には飛び出て目玉がぽろりと落ちるとかはありませんのでご安心を!
眼球突出がひどくなると目が痛くなったり、ものが二重に見えたりするそうです。なのでいつも検診のときに先生が「この指、何本に見えますか?」みたいなチェックをします。
私の場合はほぼこの症状はありませんでしたが、まぶたが引っ張られるようになったせいか目が二重まぶたになってしまいました。
気をつけること
ということで、上で見たような症状があるときはバセドウ病かも?と疑ってください。
バセドウ病かどうかの検査は血液検査で一発でわかります。ただ、バセドウ病かどうかを判別する数値ですが、普通の血液検査では調べません。甲状腺に異常があるのかも?と先生が疑ったときだけ調べる……という先生まかせな部分があります。
私の場合は循環器系の先生でしたが、その先生が名医だったからすぐにバセドウ病を疑ってくれました。本当にラッキーでした。特に、男性はバセドウ病の発症率が女性と較べてだいぶ低いので、疑われることが少ないんですよ。病院をたらいまわしにされたという話も聞いたことがあります。
また女性の場合は、更年期障害と症状がかなり似ているため、病気と思われないことがあります。これって怖いですよね。バセドウ病は長年の間放置していると死ぬこともある恐ろしい病気です。
今回紹介した中でも特に「動悸・頻脈・不整脈」や「お腹が空いて食べても太らない」などの症状が特にバセドウ病らしいと思います。これらの自覚症状があったときは先生に調べてもらってください!
さて、今回はバセドウ病の「初期症状」についてまとめました。たぶん、人によって全然重さが違うと思います。参考になれば嬉しいです。