こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。
今回はプロブロガー イケダハヤトさんの書籍『武器としての書く技術(Kindle版)』を読んで思ったことをまとめました。
なんとなくやっていることを再定義
私だけではないと思いますが、ブログを何年か続けていると自然と読みやすい文章とか、ハートをつかむ文章の「コツ」がつかめてきます。自己流というやつです。
そのコツって「慣れ」によって自然とできるようになることが多くて、やってても自分で気づかずにやっていることが多いんですよ。なんとなく。
『武器としての書く技術』を読んで「すげー!」と思ったのは、その「なんとなく」を見事に明文化していること。
おそらくですが、イケダさんも元々はなんとなくできていたんだと思うんです。「なんとなくできていること」を「テクニック」と再定義し、これでもかと言語化しているのがこの書籍です。
例えば……
例えばイケダさんの言葉をお借りすると「読者の思考を先回りする」というテクニックとか。
私が以前書いた「大人が子どもの好みを勝手に決めんなよ! 悪意なき導きについて」の一部分にこんな箇所があります。
今回のような事件ですが、日常で本当の本当に頻繁にあることだと思います。
一見、「ヨスってば、細かいよ!」って言われそうなんですけど、こういう大人による悪意のない導きが、男の子と女の子の間にある境目を必要以上に誇張していくのでしょう。
上の太字の部分がそうなんですが、これがないと下のようになります。
今回のような事件ですが、日常で本当の本当に頻繁にあることだと思います。
こういう大人による悪意のない導きが、男の子と女の子の間にある境目を必要以上に誇張していくのでしょう。
なんか印象が違いますよね?
「先回りした思考」を読者との対話として提示することで、読者の納得感をUPさせているというわけなんですね。
このテクニックって、私の場合は全く考えずに、しかもいろんな記事で割とよく使っています。こんな風に言われて初めて「おおー! なるほど」ですよ。テクニックだなんて思ったことなかった。
「意識」してやるのとなんとなくやるのは違う
何となくやっていたことを「テクニック」だと再定義することができれば、次から使うときには意識してできるわけです。
だいぶ昔に「月間50,000PVを達成する為にやった7つの戦略」という記事でも「共起語」という概念を知って書くのと知らずに書くのは雲泥の差だよと書きました。
つまり、何となく書くものは再現性に乏しいんです。何となくやっているがゆえに、本来入れると効果的である場所に必ずしも使用されるとは限らないんです。
でもテクニックという意識があると、「ここに挿入すると効果的になる」ということが頭で分かっているため、良い文章になる確率が上がるというわけです。
上級者も必読です
というわけで、この書籍『武器としての書く技術』はブログを書いている全ての人にオススメです。
私が全然考えてもみなかったこと、うう……ソレ(残念なこと)やってしまってるわーなこと、さっきの例で書きましたが「なんとなくできていたけど意識していなかったこと」など、学ぶところがギッシリです。
やっぱり文章を書いた量がハンパなく違うってこういうことか!と頭をモーニングスターでどつかれた気分でした(← いや死ぬって)。
まだブログを始めたばっかりの方がこの本に書いていることを一つ一つつぶしていけば、短期間でどえらいことになるのが目に浮かびます。
そして、すでに良い文章が書ける上級者で「もう200年以上ブログ書いているし不要やわ」って方でも得るものは絶対にあります。
……書くことに迷っていたら、まずこの本の感想を「書く」ことから始めてみてはどうでしょうか? 余計なお世話かもしれませんが。
最後の最後まで上手いですね(笑)。
その「書評」をイケダさんがいっぱいやってきたこと、そしてその効能などについてもしっかり書かれています。ぜひ、読んで感想を書いてみましょう。
というわけで『武器としての書く技術』、まじでゴリ押しです。