こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。
やったー! 前から観たいと思っていた「うつしおみ」のパフォーマンスを、やっと見られました!
……ということで、今回はパフォーマンスユニット「うつしおみ」を紹介します。
「うつしおみ」って?
「うつしおみ」というのはジャグラー目黒陽介さんと長谷川愛実さんの2人組のパフォーマンスユニット。
わたしが「うつしおみ」を知ったのは、長谷川愛実さんにインタビューをするときに事前に調べていたときです。
こちらが「うつしおみ」のパフォーマンス。
いや、ダメダメッ!
くやしいですが、こんな写真じゃそのスゴさが伝わらないです(わたしが撮った動画からスクリーンショットを撮ったんですけどね)。
ということで、動画の方をご覧ください。
あ、ちなみに、この中で使われている曲がむちゃくちゃ好きです。「PASCALS(パスカルズ)」の『17才』という曲です。かっこ良すぎる……。
すみません、音楽の話が先に来ちゃいましたが、この動画を見てゾクゾクしませんか? 実はわたし、パフォーマーに対するあこがれがずっとあるんですね。
以前はじめて「現代サーカス公演」を見てから、その面白さにハマっているんですが、その理由がまさに「うつしおみ」にすべて詰まっているんです。
2人の奏でるパフォーマンスはまさに「化学変化」
人体の動きを超越したパフォーマンスを見るだけでも大興奮なのに、全然違う分野のパフォーマンスが融合するんですよ……。やばい。
これって完全に科学反応なんです。目黒陽介さんの「ジャグリング」と長谷川愛実さんの空中芸&軟体。
「うつしおみ」がなぜ人の心を揺さぶり、時間を止めるかのような芸術性を持っているのか? その根源は何と言っても目黒陽介さんの演出だと断言できます。
はっきり言って「この人は天才だ」と思いました。
演出・振付家としての目黒陽介さん
目黒陽介さんは、ジャグラーとして類まれな才能を開花させましたが、とんでもないことにもう一つの花を持っていたんですね。
それが演出・振付家としての才能です。
演出・振付家としての活動では、2008年より自身が中心となりジャグリング&音楽集団・ながめくらしつを結成し、ほぼ全公演の演出・構成を務める。また、外部活動としても(社)瀬戸内サーカスファクトリーが製作した、国内外のアーティストが多数出演する創作サーカス公演『100年サーカス(2012年)』、SETO ラ・ピスト『naimono(2015年)』の演出を手がけた。ミュージシャンとの即興パフォーマンスにも多数取り組むなど、ジャグリングと音楽を軸にしたさまざまな表現を模索している。
目黒陽介 | ジャグリング&音楽集団 ながめくらしつより引用しました。
そう。目黒さんはジャグリングと音楽との調和にフォーカスした表現をしています。まさにそこなんです。わたしが身震いするほど感動させられたのは。
目黒さんはどう身体を動かせば美しく見えるのかを知り尽くしているように思えます。
わたしが「うつしおみ」で好きなパートが、ジャグリングのボールを2人でたくみに操るところなんですが、これが芸術的すぎる。
愛実さんの柔軟性を活かした部分がよくあるのですが、これが見事なんですね。たとえばこちら。
これ、ただ単にボールを投げているだけなんですけど、愛実さんがやるとこんなにおかしい構図になるわけ(笑)。なにこの柔軟性。
しかもこんなムチャな体勢から投げたボールがちゃんと目黒さんの元に届き、それをジャグリングに組み込む。美しすぎる流れです。
2人が楽しそうすぎる!
2人のパフォーマンスを見て、だれもが思うこと。それは「すげぇ!」だけでなく「楽しそう!」だということです。
このお二人は楽しんでやっているのが伝わってくるんですよ。笑顔から、動きから。見ているこっちもワクワクしながら目が釘付けになります。
楽しいと言えば、実はこの公演の前に目黒さんのジャグリングワークショップというのが開催されていました。
わたしと娘2人も参加したんですけどね。
それが、目黒さんは子どもたちに教えるのも上手いんです。ジャグリングの指導も経験豊富だそうで、ワークショップも超楽しかったです。
子どもたちに、ただ単に技術を向上させるのではなく、創造性を刺激し、ジャグリングって楽しい!と思わせるような内容でした。
上の写真は、ペアになって「芸術性の高い『ボールの渡し方』」を自分らで考えるという内容。娘2人も大ハリキリでした。
わたしもはしゃいでやりました。
なんか、いっしょに参加した住職ブロガーのへんもさんばっかり写真に写り込んでいますが(黒いTシャツの人)。
これぞ現代サーカス
わたしが「現代サーカス」に惹かれているのはまさにその芸術性という部分です。
元々、パフォーマンスと音楽は別ものだったはずなんですね。わたしの解釈では、その2つに「芸術」というのり付けをしたものが「現代サーカス」です。
「うつしおみ」が創りだすのは独特の世界観です。もちろん言葉では語りませんが、そこには確かにストーリーもあり、世界があります。
ジャグラーと空中芸パフォーマーという2人だからこそ創られるものというのがわたし的にたまりません。
「うつしおみ」は進化している
あ、そうそう。わたし、「うつしおみ」のことを知ってから、もう何十回と動画を見ていました。誰かがYouTubeに勝手にアップしているやつだけど(笑)。
なので、なんとなく内容は知っていたのですが、驚くことにどの動画よりも今回の公演が素晴らしかったんです。
直接的に言うと、長谷川愛実さんのジャグリング能力がめちゃくちゃ伸びているんです。スピード感といい、手のさばき具合といい、それはものすごく。
すみません。偉そうに言っていますが、わたしはお坊さんジャグラーのとっしゃんと仲がいいのでパフォーマンスは頻繁に目にしています。ダテにジャグリング坊主2人とつるんでませんぜ(笑)。
ということで「うつしおみ」は、まだまだ進化していくんだろうなぁと思ってます。
あなたの町の近くで「うつしおみ」が公演をするときにはぜひお見逃しなく! 生で観る感動は動画とは比べものになりませんので!
ついでに……公演のあとはちょっとだけエアリアルティシューも触らせてもらいました。
娘は以前、愛実さんのワークショップで教えてもらったことがあるので、得意気に登ってましたよ(笑)。
さて、今回はずっと見たかった「うつしおみ」の生公演を見て興奮のあまり感想を書きました。
このユニット名である「うつしおみ」が粋ですよね。意味を調べてみると……
この世に人としての姿を現しているもの。生きている現実の人。
うつしおみ【現しおみ】の意味 - goo国語辞書より引用しました。
こういうネーミングにもセンスが光っていますね。