こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。
今回は川遊びに行ってきたときに出合ったある光景の話です。実際、こういう思考が蔓延している日本って「終わってる」と言わざるをえません。
目次
向こう岸の子どもが投げる石が危ない
先日、愛媛県の霧の森に再び行ってきました。で、川遊びをしてきたんですね。
こんな川なんですが、向こう岸にいる子ども(小学校高学年)が、石投げで水切りをし始めたんです。ほら、水面を何回跳ねるかというやつ。 pic.twitter.com/5JN0ZDgZjS
— ヨス ← 海外移住めざすプロブロガー (@yossense) June 5, 2016
そしたらちょっと不快な出来事があったんです。
上の画像の川なんですけど、向こう岸にいる子ども2人が、こっちに向かって石投げで水切りをし始めたんですね。
普通だったら気にならない光景かも知れませんがこの日は大問題でした。だって、石がこっち側に届いてましたから。
小さい子がやるのとは訳がちがうんですよ。中学年~高学年ぐらいの男の子2人で、しかも水切りになれた手つきで5段ぐらい跳ねてこちらの岸に届く感じ。
もう言わなくてもわかりますよね? 超危ないんですよ。すごく小さい子がこちらの岸で川に入って遊んでますし、うちの子達もいます。
危険すぎるので子どもに注意したら……
これは危険だなと思って、注意しました。でもその子たちも悪気があってやっているのじゃないので威圧的じゃなく諭すように言いました。
「ちょっとー! こっちに石が届いて危ないからやめてねー!」と大きな声で。
そしたら「え?え?」という感じでした。今考えると、自分に言われてるの?と困惑したのかも?ちゃんと聞こえてなかったのかもしれません。
しばらくして、またその子が石を投げたので、なんと! こちら岸にいたお母さんがその子たちに注意しました。
「ほら!怒られるから投げんといて!」と。
仰天です。そして思わずツッコミましたよ。「親がおったんかいッ!!」とその親に聞こえる声で。
「怒られるからやるな」というゆがんだ思想
そして驚いたことに、自分の子どもがこんな危険なことをしてるのに、わたしが言わなければ注意しなかったんです。
しかも、やってはいけない理由が「危険だから」ではなく、「怒られるからやるな!」ですよ!
もう、やばすぎですよね。20代前半ぐらいの派手めのお母さんでしたが。
でもこの方だけがまれに見るアホ親だったら「こういう親がいたんやけど信じられる?!(笑)」という笑い話で終わるんです。
でもそんなに単純なものじゃない。だって、こういう叱り方をする人って日本では頻繁に目にしますから。
頻繁とかいうレベルじゃないですね。むしろこういう叱り方をする人しかいないぐらい。
善悪の問題ではなく「怒られるかどうか」を重視
コンビニやスーパーで商品に触りまくってる子がいたら「お店の人に怒られるからやめろ!」とかよく見ませんか? 走ってる子の親が「走ったら怒られるよ!」みたいに言っているのを見たことないですか?
きっとあるハズですよね。間違いなく。「先生に怒られるからそんなことするな」とか「そんなことしてたらお巡りさんにつかまるぞ!」みたいなノリですよ、常に。
やってはいけない理由が「怒られるから」って……。善悪の基準が怒られるかどうかなんですよ。まぁ、わたしもこの教育の洗礼を受けてきましたが。
そして、この川での話に戻りますが、極めつけのこのお母さんのセリフが衝撃です。
私たち家族が、この川岸を離れたときです。そのお母さんが向こう岸の子どもたちに向かって「もうおらんから投げてええで!」です。
いやいやいや!! まだこっちに人がいっぱいおるやろっ! 2歳ぐらいの女の子が川に入って遊んでるやろ!!見えんのかいっ!
まさに開いた口が塞がらないという状況です。このお母さんにとってわたしは「小難しそうな人」にしか映らなかったんでしょうね……。
だからわたしの顔をチラチラと見て怒られないかなと思ってただけで、その行為が危険だとかそういう発想にはならなかったんです。
ほんとにすべての親にお願いしたい。「○○に怒られるからやめろ!」という叱り方、マジでやめてくれ。その前にお前が叱ってくれ。
悪の元凶は日本の学校教育か?
これってきっと学校教育の理不尽な校則が物事の善悪を考える力を奪ってるんですね。
今の時代はわかりませんが、わたしが中学校の頃は本当に価値のない校則が蔓延してました。男子の前髪は眉から1センチ以上うえまで、もしくは丸刈り。女子のスカートは膝下◯センチとか。
日本の教育は「とりあえず守れ」から始まってます。「なんで?」と聞くと「だって校則だから」以上の理由がないんです。本来なら「理不尽なルール」に気づくように持っていくべき。そして、理不尽なルールをどういう風に改善するか、どうアクションを取ればいいかを学ばせるべきです。
— ヨス ← 海外移住めざすプロブロガー (@yossense) June 5, 2016
いや、ほんとにやばすぎでしょ(笑)。
わたしもそんな教育でふつうに育ってしまったから20歳になるまで「世界は変わらない。だって世界はそういうものだから」という思想でした。
先生に「なんでそんなことするんですか?」と聞いた友達は「理由はない! とにかく守れ」って言われたと言っていました。先生がすでに思考停止していました。
ディベートを授業に取り入れたり、自分の意見を言うことに価値をおく文化に育った人。そして、どんな理不尽なルールでも黙って守ることを強要させられる文化に育った人。
文化に優劣をつけられないので個人的な好みで言いますが、わたしは日本のこういう文化が大嫌いです。
この国の根底にある腐った根っこ部分
自分の頭で考える力をみんながつけてしまうと、会社のような団体・組織で操りにくくなるからでしょうか。
実際にこの川のこちら岸にはうちの家族以外に2家族ほどがいました。でもわたしだけです。声をあげたのは。
わたしの近くにいたほかの家族の方も思ったはずなんですよ。だって2歳ぐらいの子がいましたから。でも、誰も声を上げないんです。わたしが言わなければ誰も向こう岸からこちらに石を投げてくる子どもたちを叱る人はいなかったでしょう。
— ヨス ← 海外移住めざすプロブロガー (@yossense) June 5, 2016
間違いなく「言ってくれてスッキリした」とか思っているんでしょうけど、げんなりします。
自分の子ども(2歳ぐらい)がこちら側の岸で遊んでいるんですよ? そこに向こうから石を届かせる腕力を持った子どもたちが石を投げてくるんですよ?
なぜ何も言わないの?? 言わないにしてもなぜその場を離れないの?
正直、この国の根底にある腐った根っこ部分をこの川で見た気がしました。もはやガン細胞です。
本当に「思考停止」な人たちって怖いです。
とは言え、社会がそういうふうな人たちを量産していることが大いに問題です。もちろん、それが「ヤバいこと」だと気づく人もたくさんいます。
その気づいた人のひとりとして、「発信していくこと」は大事だなと痛感しました。