こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。
今回は自分の名刺をはじめて「オフセット印刷」で注文しました。
これまでお願いしていた「オンデマンド印刷」との違いを改めて感じたので、その比較をします。
こちらがオフセット印刷(上)とオンデマンド印刷(下)で、同じデータから作った名刺ですよ。


ぱっと見では違いがわかりませんが、この記事の最後のほうまで読むころには違いを感じられるようになっているはず!
オフセット印刷とは?
オフセット印刷とはなんでしょうか?
シンプルに言うと「版」を作って、それを使って印刷する印刷です。

「版」を作るため品質は非常にいいのですが、手間もかかりコストがかかるんですね。
なので、5枚だけ印刷が欲しい……という少量をお願いするのには向いていません。
なぜなら、オフセットだと1枚印刷するのも1,000枚印刷するのも同じ「版」を作らなければなりません。
そうなると、少量を印刷する場合はかなり高くなってしまいます。
逆に、一度「版」を作れば、それを使いまわせるため、大量印刷には最適というわけです。
枚数を刷れば刷るほど一枚あたりの値段は安くなります。
こちらはオフセット印刷で完成した名刺です。

オンデマンド印刷とは?
オフセット印刷に対するのがオンデマンド印刷です。
個人的には2000年ぐらいからよく聞きはじめた気がします。

「オンデマンド」という言葉は、英語の「on demand」からきていて、「要望に応じた」とか「注文対応の」という意味です。
「NHKオンデマンド」という過去の番組を自由に見られるサービス名でも使われているので、最近では市民権を得た言葉かも?
つまり、本来「オンデマンド印刷」というのは印刷技術のことではなく、要求に応じて印刷するという意味です。
以下はWikipediaにある説明。
オンデマンド印刷機(オンデマンドいんさつき)は、オンデマンド印刷向けの印刷機。 オンデマンドは on demand(要求に応じて)をカタカナ読みにしたもの。印刷技法としてコンピュータのデータをそのまま印刷機に送り込んで直接印刷するデジタル印刷技法と同義で使われる場合が多いが、オンデマンド印刷自体は単に少部数短納期をさす用語で、印刷技法ではない。ただ実際にそれを実行できる印刷機がデジタル技術を駆使したオンデマンド印刷機と呼ばれる印刷機しかないため、デジタル印刷と混同されて使われている。
オンデマンド印刷機 - Wikipedia
でも、今はその要求(少ない枚数を安く早く)に応えられるのが「デジタル印刷」だけなので、「オンデマンド印刷=デジタル印刷」のような意味で使われていますよ。
では「デジタル印刷」がどういう印刷なのかというと、「コピー」みたいなものです。
コピー機の、大きくて性能の良いやつでコピーしているものという認識で伝わると思います。
こちらがオンデマンド印刷(デジタル印刷)で作った名刺です。

オフセット印刷のように「版」を作るわけではないので、コストが高くならないのが特徴です。
オンデマンド印刷は、少数の印刷をお願いするときにオススメなんですね。
とはいえ、本当に数枚の場合は自宅のプリンターでプリントアウトするのが安くてオススメですが(笑)。
ちなみにインクを買うときは、インク革命.COM がオススメですよ(こちらの記事「スマホで名刺を印刷してみた」も参考になります)。
純正インクじゃないのに純正にしか見えない品質のインクが純正の50%OFFで買えます。
オフセットとオンデマンドの名刺を比較
では、今までお願いしていた「オンデマンド印刷」の名刺と、今回「オフセット印刷」でお願いした名刺の品質を比べてみます。
発色の違い
パッと見て、違いがわかるのは、発色でしょう。

上側(オフセット印刷)のほうが、発色がよく鮮やかできれいです。こはかなりの違いですよね。
印刷の粗さの違い
今度は拡大写真で比較してみましょう。
印刷の粗さがぜんぜんちがいます。

肌とオレンジの部分がとくに顕著です。右側(オンデマンド印刷)のほうがかなり荒いですよね。
家庭用プリンターの「性能のいいやつ」というのがわかるかと。
四角形の角の違い
今度は印刷された四角形の角を見てください。

角のシャープさが、左側(オフセット印刷)のほうがいいです。
小さな文字の比較
そして、小さい文字も比較してみます。

右側の「オンデマンド」のほうは、もはや文字がガタガタです。
「ブログ」の「ロ」なんてガクガクですね。
小さい文字になると、ここまで差が出るんですねー。この差はすごいのでは。
最後にこんなことを言うのも微妙かもしれませんが、この2つの品質を比べるのには無理があります。
だって、まったく違う方法ですから。
オフセットの方が品質が良いのは比較するまでもなく、あたりまえです。ですがメリットとデメリットがあります。
品質とお値段とを天秤にかけて、必要な印刷方法を選んでくださいね。