お盆の語源ってサンスクリット語なんですよね。なかなか粋なお盆の話。

こんにちは。ヨス(プロフィールはこちら)です。

毎年お盆が過ぎると日常生活に戻るのがツライぞーって方、多いと思います。私の場合は、在宅だし、長期休暇もないので、そういうのありませんが、めっちゃわかります。

さて、今回は「お盆」って言葉についてです。

お盆について豆知識

突然ですが、「お盆」の語源ってなんだか知っていますか? もちろんトレイのお盆とは関係ないです。金持ち息子を指すボンとも関係ないです。

なんと語源はサンスクリット語

「お盆」の本名は「盂蘭盆(うらぼん)」と言います。「裏盆」ではなかったんですね(笑)。まぁ、裏盆だと怪しい雰囲気になってしまいますが。

実は、お盆って言葉の語源はサンスクリット語の「ullambana(ウラムバナ)らしいんです。ほら、「ウラムバナ」「ウラボン」似ていませんか?

サンスクリット語?

サンスクリット語ってなんでしょうか?

サンスクリット(梵: संस्कृत; saṃskṛta, Sanskrit)は古代から中世にかけて、インド亜大陸や東南アジアにおいて用いられていた言語。

サンスクリット - Wikipediaより引用しました。

サンスクリット語というよりも梵字って言ったほうがわかりやすいかもしれませんね。梵字はサンスクリット語の表記のことですが、お墓にある札のようなスキー板の様なものに書いてあるカッコイイ文字がそうです。

意外と身近なサンスクリット語

へぇ~、サンスクリット語なんやーって思いますが、結構日本語の中にサンスクリット語が語源のものがあるんです。かなり身近なものにも。

例えば「旦那(ダンナ)」。これもサンスクリット語の「ダーナ」から来ています。ビックリですね。ちなみにこの「ダーナ」が西洋に行って、「donor(ドナー)」になって、今度はそれが日本に入ってきてカタカナ語の「ドナー(臓器提供者)」になったそうです。ということで「旦那」と「ドナー」は同じ語源です。これまたビックリ。

ほかにも「馬鹿」もサンスクリット語が語源だそうですね。私の住んでいる香川県で一番有名な神社「こんぴらさん」の「コンピラ」も語源はサンスクリット語です。

なんでナスとキュウリ?

お盆というキーワードでよく使われるのは「キュウリ」と「ナス」を動物っぽくしたやつですよね。

ぶっちゃけ、こんな風にして飾っているのを、実際には見たことがないのですが。でもこれの意味を知った時は「おお~!!」って思いました。

キュウリは馬、ナスは牛

キュウリとナスを動物に見立てているやつですが、あれはキュウリは馬で、ナスは牛を表しているそうです。

これらの動物は、亡くなった人がお盆に戻ってくるときに乗るそうです。で、こちらに戻ってくるときは速く来て欲しいから馬(キュウリ)で帰ってきます。でも向こうの世界へ戻るときは、名残惜しいのでゆっくり帰って欲しいので、馬よりも走るのが遅い牛に乗って帰ってもらうという訳です!

なんか粋だねー!!

さて、今日は「お盆」の語源について書きましたが、日本語で当たり前のように使われている言葉でも実はほかの言語が語源ってことはよくあるんですねー。

「合羽(かっぱ)」はオランダ語、「イクラ」はロシア語、「ラッコ」はアイヌ語とか。「サボる」はフランス語の「サボタージュ(sabotage)」が語源だったとか、日本語だと思ってたものが外来語だった!ってことは日常茶飯事です。語源って面白いですよー!