こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。
最近、中学校に通う娘2人がよく使うようになった言葉に違和感をもちました。
それは、「陰キャ」と「陽キャ」という言葉です。
ということで、今回は「陰キャ」「陽キャ」という言葉について考察しました。
目次
「陰キャ・陽キャ」ってどういう意味?
まず、そもそも「陰キャ」「陽キャ」とはどういう意味でしょうか?
- 陰キャ
- 「陰キャラ」の略で、陰気な性格の人のこと。学校の中でイケてない人。
- 陽キャ
- 「陽キャラ」の略で、陽気な性格の人のこと。学校の中でイケている人。
え? 陰気なキャラと陽気なキャラ??
これを知って、率直にこう思いました。
おいおい! めっちゃ雑な二分割やな!
だって、どっからどこまでが「陰気な性格」なんでしょうか? 数値として現れないから完全にこの言葉を使う人の感覚で決めるんですよね?
いや、そもそもそんな認定をしてどうするの??
どういうふうに使っているの?
では、これらの言葉をどういうふうに子どもたちは使っているのでしょうか?
想像できそうですが、もっぱら誰かの話をしたり、人をバカにするときに使われています。
- あいつ、陰キャだからなー
- うちのクラス陰キャが多すぎる
- 陰キャってキモいよね
とくに「陰キャ」の方はバカにするときに使われることが多いです。
ちなみに中学校のころのわたしは、間違いなく「陰キャ」に分類されていたことでしょう。
みんなの前でおもしろいことを言うのは苦手だったし、ごく限られた友達とだけ話し、休み時間にはマンガ描いていましたからね。
でも高校では「暗いやつ(陰キャ)」と思われるのがイヤで、学校で絵を描けることを隠して生きていたらゴミみたいに楽しくない高校生活でした……。
もうね、「陰キャ」の立場から言わせてください。
「陰キャ」の何が悪いんやー!!
人間は二分割できないぞ!
で、問題なのは「陰キャ」「陽キャ」の限られたカテゴリーに二分割することです。
雑な二分割をして、学校でキャッキャ言えないだけでなんでバカにされる必要があるのかわかりません。
まぁ、これはわたしが若い頃からある傾向で、「S(攻撃するのが好き)」と「M(攻撃されるのが好き)」という言葉もありました。
というか、今の子どもたちも使っていますが……。
もっとさかのぼれば、「血液型占い」とか、悪の根源としか思えぬ。
日本の「集団意識」のなせる技なのかもしれませんが、人間を限られたカテゴリーのなかに無理やり当てはめる傾向は昔からある気がします。
でもね。みんな気づいていると思いますが、
人間は二分割できないんですよ。
二分割意識が定着する問題点
この二分割意識の問題は、「なんでも二分割するのがあたりまえ」という意識を植え付けることでしょう。
たとえば、女 VS 男、日本人 VS 外国人という感じで。
性別も2つに分類できないことは先進国では常識になりつつあります(参考: LGBTとは?)。
容姿はどう見ても白人でも、日本生まれ日本育ちで、国籍が「日本」という人もいます。でも、そういう人は「ガイジン」と差別される現状がいまだにあるんですよ。
書いていて思いましたが、逆かも?
日本では日常的に性別などで二分割意識が植え付けられ、それが当たり前になりすぎているからこそ、「陰キャ」「陽キャ」のような二分割マインドが生まれているのかもしれません。
だから「男ってバカですね〜(笑)」とか「女ってやつは……」みたいなセリフを言う人がすごく多いのでしょう。
「キャラ」という言葉も気持ち悪い
この「陽キャ」「陰キャ」の語源になっている「キャラ」という言葉、日本語でもよく使われますが気持ち悪いです。
っていうか、なに? キャラって……?
なんというか、「キャラ」という言葉を使うときは完全に固定化されたイメージがありますよね。
マンガの「癒やしキャラ」「真面目キャラ」「天然キャラ」「いじられキャラ」のように。そのキャラに当てはめられた性格や行動を演じることを期待されます。
いや、「演じる」とか意味わかんねー。
で、そのキャラのイメージと違うことをすると「え? 真面目キャラなのにダメだろソレ!」みたいに言う(思われる)わけです。
「キャラ」を演じなければならないなんて、しんどいですよね……。
学校で「明るい子」を教育目標にしている問題
こちらは友人の松谷信司さんのバズったツイートですが、するどい視点です。
どの学校でも当たり前のように掲げている教育目標の中から、「あかるい子」だけは今すぐにでも外してほしい。「あかるい」は極めて曖昧かつ主観的な基準。「あかるい=善」という価値観を小学校から植え付けられることによって居場所を失う子たちが、「陰キャ」などと揶揄されるのは耐えがたい。 pic.twitter.com/hwwhcrRO6k
— 松谷信司「イエスぱねえマジ神すぎワロタww」Kirishin編集長 (@macchan1109) April 6, 2018
たしかに、学校で無意識に「陽キャ」を推奨しているっ!
あたりまえになりすぎてて気づかなかった!
片方の価値観(明るい子)を肯定すると、もう片方(明るくない子)が批判されやすくなりますからね。
ほんとに、学校で「明るい子」を教育目標にするのはやめてほしい。
「陰キャ」の何が悪いんやー!!
二分割マインドを絶とう
こんな感じで「二分割マインド」は、差別することにしか役に立っていません。
わたしは基本的にはひょうきんなやつだと思うんですが、集団のなかでキャッキャ言うのは苦手です。
なので今学生に戻っても、やっぱり「陰キャ」というレッテルをはられるでしょう。
超・限られた人だけと親しくしたいし、テンション高くしつづけたくないだけなのに、「陰キャ」とバカにされるなんていやですよね……。
まずは、なんでもかんでも性別で二分割する「悪癖」を改善していきませんか?
というわけで、今回は子どもがよく使うようになってきた「陰キャ」「陽キャ」という言葉について考えてみました。
なんでもキャラに当てはめるのってほんと、違和感しか感じません。
わたしぐらいの歳になったら「どんなふうに思われても自分は自分」って思えますが、若いとそうはいかない人が多いでしょう。
でも子どもにこういうこと言うと「またパパがめんどくさいこと言っている」と思われるんですけどね……。困ったことに。
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