こんにちは! 元バセドウ病ブロガーのヨス(プロフィールはこちら)です。
前回はバセドウ病の3つの治療方法について書きました。今回は、私が最初に勧められた「メルカゾール」による薬物治療についてまとめました。
メルカゾールによる薬物治療
「薬物治療」「放射線治療」「手術」という3つの治療法がありますが、一番ポピュラーで手軽にできる「薬物治療」を最初に勧められました。
「メルカゾール」を服用し始めた
私がもらったバセドウ病治療の薬は「メルカゾール」という名前の薬です。オオッ! メルカゾール!!
なんかドラクエに出てくる強そうな呪文の名前みたいですね。メラゾーマとバギクロスを足したような威力がありそうです。うーん。呪文っていうか、最後のボスっぽい名前にも聞こえますね。ボスと言えば……(←もうええわっ!)。
おふざけはともかく、この薬は過剰に出ている「 甲状腺ホルモン 」を抑えてくれます。
「ワソラン」と「メインテート」
「メルカゾール」を処方してもらうのと同時に、別の薬も2つ処方されました。
私の場合、かなり甲状腺ホルモンが活発で動悸もひどかったんですね(最大で170/分ぐらい)。なので、動悸を抑える薬ももらいました。
それが「ワソラン」と「メインテート」という薬です。
メルカゾール服用の経過
私が「メルカゾール」を飲み始めて5日ほど経ったころ。実感として、なんか体調が良くなってきているような気がしていました。
……っていうかどちらかと言うと動悸を抑える「ワソラン」と「メインテート」のお陰ですかね。「メルカゾール」が効き始めるまでに1ヶ月ほどかかると聞いていましたし。
そして服用を始めて1週間後、私のバセドウ病を発見してくれた先生のところに行ってきました。
経過は良好……念のため専門医に
血液検査の経過としては非常に良好でした。なので安心していましたが、「甲状腺専門の先生に診てもらうことをお勧めします」と言ってくださるのでそうすることにしました。
甲状腺専門医のいる病院として紹介していただいたのは香川県坂出市にある回生病院です。すっごく古い建物の病院だった記憶があったのですが、行ってみてビックリ! 改築中でもんのすごく綺麗になっていました。
そして、さっそく甲状腺専門の先生に血液検査をしてもらいました。その結果を聞いて、もう一度ビックリしました。
甲状腺の数値が改善している……けど?
血液検査の結果は、「甲状腺の数値がすごく良くなっている」という嬉しい結果でした!
でも喜びもつかの間……その後、先生が言った一言で消え去りました。
「薬の副作用が出ていますね。薬はもう処方できません」
メルカゾールの副作用で肝臓を悪く
そうなんです。メルカゾールは飲み続けるだけでバセドウ病が治る魔法のような薬ですが、副作用でひっかかる人もたまにいるようなんです。つまり私は、アレルギーの出る3~8%ほどの人になってしまったわけです。
私の場合は肝臓に副作用が出ていて、肝臓の数値が180まで上昇していました。どういう数値だったかは忘れましたが、何にしても、この数値が150を超えてしまうとメルカゾールを飲んではいけないというガイドラインがあるようなんです。
もしこのまま飲み続けると命にかかわると言われましたので潔く薬からは手を引きました。……っていうか、150超えているから処方してもらえないもんね。
「チウラジール」って薬はどうなの?
そうでした。バセドウ病の薬は「メルカゾール」だけではありませんでした。
結構、ネットで調べてたので、ほかにも「チウラジール」という薬があることを知っていました。なんかくすぐったそうな名前ですが、これもバセドウ病の有名な薬です。
なので、「チウラジールはダメなんですか?」と先生に聞いてみました。
すると「チウラジール」は「メルカゾール」よりも肝臓に刺激があるので、「メルカゾール」ごときで音を上げているようでは「チウラジール」なんて無理だということでした。
メルカゾールでじんましんが出る……とかの症状ならチウラジールに変えることで解決なんですけどねー。
薬を2年ほど飲んでいれば良くなると聞いていた私にとっては、天国から突き落とされたような気分でしたが、でも冷静に今考えると、全然不幸でもなんでもないですね
だって、薬での治療がダメでも「放射線治療」か「手術」というほかの道がありますから。世の中には治療法の確立していない病気もある中、ハッキリ言ってこんなに運の良いことはないです。
さて、それはともかく、私の薬物によるバセドウ病治療の道は閉ざされました。次回は放射線治療について詳しく書こうと思っています。