こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。
今回は私が日本の会社で最も嫌いな部分について書きたいと思います。
たぶん、お察しのとおりです。そう。サービス残業についてです。
目次
「残業」という日本語に「従業員の無能さ」が見える?
私は残業が大嫌いです。ほとんどの方に同意してもらえると信じていますが。
「残業」って言葉がそもそも問題だと思うんです。この言葉って「残っている業務」って書きますよね?
これって、やらなければいけない仕事が従業員の無能さのせいで残ってしまった的なニュアンスが見えます。
でもそれって本当にそうなのでしょうか?
「残業」は英語では「overtime work」
この「残業」って言葉ですが、英語になると「overtime work」と呼びます。
直訳すると「時間を超えた仕事」です。
日本語の「残っている業務」というニュアンスと比べると、働きすぎ感がいい具合に醸し出されていますねー。
つまり、日本語の「残業」という言葉には「時間をオーバーしても絶対にやれ!」という強制力の臭いがしてくるということ。
それはもう、プンプンと。「時間外労働」という表現でもまだ甘っちょろいです。
いっそのこと「超過労働」にした方が絶対に「残業」よりしっくりきますよね。
残業なのにサービス
さらに日本にはサービス残業という言葉があります。いやー、変な言葉。
先ほども書きましたが、残った業務のことを「残業」って言います。そうなんです。「業務」なんですよね。
……ん?? あれ? おかしいですね。
定時までの業務内だとちゃんと給料が払われるのに、なぜかある時間を超えると、同じ業務をしていても報酬が発生しないんですか?
それってタダ働きです。
無報酬労働です。
漫画の中で見かけるネタですが、レストランで皿を割ってしまったけど弁償するお金がないから皿洗いを手伝う……とかそういうのとは訳が違いますよ!
どう考えてもおかしいでしょ。
「サービス残業」って言葉がそもそも問題
今回は何が言いたいのかというと、「サービス残業」って言葉をなんとかしろということです。
この言葉って、無報酬で残業をやらせる違法行為を肯定化させている雰囲気を持っています。
だって、「サービス」って提供する側の意志とか意欲でやるものです。
ほとんどの社員って絶対に強い意志・意欲で残業なんてやっていませんよ。
上司や同僚がまだ残っているから帰りづらい……とか、仕事が終わらないから(そもそも仕事って終わりがありません)とか、仕方なく残っているんです。
「同調残業」とか「圧力残業」……いや、さらに踏み込んで
「同調超過労働」「圧力超過労働」って名称変更するだけでもイメージが変わりますよね。
言葉のマジックですねー。「売春」を「援助交際」と言うのと同じです。
私はモチベーション下がりまくりでした
わたしが正社員として働いていたときの残業時間と言えば月に30~40時間ぐらいでした。
たぶん、ブラック企業からすると「え? 全然やん」と言われるかもしれませんが、わたしはこの残業時間でもモチベーション下がりまくりでした。
だってお金に反映されませんからね。
「管理職」と呼ばれるポジションのときでは、残業代が出ないのが普通になってるし、管理職じゃなくても「クリエイター系」の仕事って残業代が出ないのが普通です。
サービス残業 = 働けば働くほど損をする仕組み
あと、先生って仕事もひどいです。
私は時給制での先生しか体験したことがありませんが、残業代は一切でません。アルバイト扱いなのに。
しかも、準備代も一切出ません。先生って授業の準備が大変で、最初の方は何時間も準備に時間がかかるにも関わらずです。
上のすべてを経験しましたが、私の場合は
サービス残業=働けば働くほど損をする仕組み……という解釈以外できませんでした。
サービス残業を肯定的に考えられる人なんて存在するんですか?
今回は前々から疑問に思っていた「サービス残業」というヘンテコな日本語について書きました。
言葉は思考に直結するので、皆さんが思っているよりもかなり重要なんです。
もっと「サービス残業」という言葉に悪いイメージを能動的に持たせるキャンペーンから始めるのもいいと、言葉の重要さをよく知っている元日本語教師のわたしから声を大にして言いたいです。
正直なところ、そういう「声」を上げるのって日本の会社では難しいんですよね。
そうなるとブラック企業なんてさっさと辞めることをオススメします。