酒を特別視するのやめない? 飲酒は単なる1つの嗜好です

こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。

日本では「飲酒」が特別視される傾向があります。

お酒をいっしょに飲めば親しくなる」や「お酒を飲まないなんて人生損している」のように言う人もいますよね。

では、お酒を飲むことはそんなに特別な行動なのでしょうか?

お酒を特別視している人がいる

お酒が大好きな人のなかには、お酒を「特別視」する人がいます。

お酒をいっしょに飲めば親しくなる」という考えです。

この考え方は、ある意味では合っているし、間違っていると言えるでしょう。

なぜなら、お酒をいっしょに飲めば、飲む前よりは親しくなる可能性は高いからです。

ただ、これはお酒だけにかぎらず、次の行動でも同じ効果があります。

  • いっしょにステーキを食べる
  • いっしょにサイクリングに出かける
  • いっしょに踊りに行く
ヨス

「お酒」というよりも「いっしょにする」というのが親しくなるポイントでしょうね!

ママ友とスイーツではダメなのか?

では、次の2つを比較して、親密度が高くなるのはどちらでしょうか?

  • サラリーマンが会社の同僚と飲みに行く
  • 主婦が友達とスイーツを食べに行く

え? お酒? まさかー(笑)。

本当のところ、どちらも同じですよね?

お酒やスイーツはいっしょに出かける名目であって、重要なのはその人との人間関係です。

話す内容や、いっしょに出かけたという実体験が両者にとっての「我々は親密だ」という文脈を築きます

お酒をいっしょに飲んだから親密になるのではなく、同じ場で同じ体験をしたから親密になるんですよね。

つまり、飲みに行くのとスイーツを食べに行くのは親密度に対しては同じ効果だと言えます。

飲酒には「開放的になる」という効果はある

飲んだほうが腹を割って話せる」という意見もあるかもしれません。

お酒を飲むと、いつもより開放的になったり、普段は言えないことを話せる(口を滑らす?)……という人もいるでしょう。

それによって、その人との秘密の共有事項ができる効果はあるかもしれません。

でも、飲酒をするとだんまりする人もいるため「普遍性がある」とはいいがたいでしょう。

ヨス

わたしの場合は、お酒がなくても自己開示できるし。

ふだん自分のことを話せない人なら「ドーピング」的に飲酒が効果的だと言えます。

もちろん、いっしょに飲みに行くことで「酔っ払った醜い姿」を見てしまい、親密度が下がることも忘れてはいけません。

飲酒しない人は人生損している?

お酒を飲む人には次のように言う人もいます。

酒好き

おまえって人生を損しているよな!

このセリフだけはいただけませんよね……。

これ、洋楽大好きで、邦楽(J-POP)をやたらけなす人と似てます。

誰かさん

おまえってJ-POPなんて聞いてるの? 洋楽聴かないなんて人生損しているよな。

知ってほしいのは、飲酒をしない人には、
ほかの「人生の楽しみ」があるということ。

洋楽を聴かない人はJ-POPを聴いている。

そもそも音楽を聴かない人はスポーツをしていたり、ほかの趣味がある。

この差が何かというと、「好みの問題」にほかなりません

飲酒なんて、数あるなかの1つの嗜好にすぎませんから。

ある人にとってのストレス発散がある人にとってはストレス増幅

昔、友達と次のようなやりとりをしたことがあります。

旧友

カラオケ行こーぜ! スカッとするからよ!

ヨス

いや、やめとくわ。

旧友

絶対にストレス発散になるから! 行こうぜっ!

わたしが断った理由はこちらです。

「カラオケではストレス発散にはならない。むしろストレスになることもあるから」

お酒も同じで、飲むことで楽しくなる人もいれば、気分が悪くなるだけの人もいる。

つまり、ある人にとって最高の気分になることすら、ある人にとっては気分が悪くなることもありえるのです。

それを、まるで「人間の普遍性」のように履き違えて言うのはやめましょう。

ゆめぴょんさんが、次のようにうまく言ってくれています。

本記事を書いて気づいたことは「あなたが好きなものをみんなが好きとは限らない」ということです。

当たり前のことですが、本当には理解できていない人が多すぎます。

「自分の好みを他人に強要しない」「人の好みをけなさない」は守ってくださいねー。