2014年5月6日

76年生まれの私が青春時代に衝撃を受けたマンガ5選

manga-influence-250

こんにちは! ヨス(@yossense)です。

今回は漫画大好きで、若いころの夢が漫画家だった私が衝撃を受けた漫画を5つ選んでみました。

私が若いころに衝撃を受けた漫画5つ

私は若いころ、本を全く読まないダメダメな人でした。でも漫画が大好きで、人生で大切なことは漫画から学びました。ちゃんとした本を読んでいたらもっと大切なことをいっぱい学べたのは知っているのでツッコミはナシで(笑)。

というわけで私が青春時代に影響を受けた5つの漫画を紹介します!!

ジパング少年

まずは私の人生に最も大きな影響を与えた、いわしげ孝さんの『ジパング少年(ビッグコミックス)』(ジパング・ボーイと読みます) 。

高校生のとき、一番仲の良かった友人の勧めで知り、私の思想に絶大な影響を与えた漫画です。

主人公の柴田ハルは「管理教育」と呼ばれる学校生活の中で過ごしています。

作品の中では、従わない生徒にはためらいなく暴力を振るう教師、異常な服装のルール、校門での服装検査、持ち物検査とかが出てきますが、私はほとんどを中学校のときに体験しました。

『ジパング少年』

本当に意味不明なルールだらけで、まさに漫画に出てくるような環境でした。「○○中生らしい行動を!」のような意味不明なスローガンを垂れ幕に掲げていた気がします。

今だったら「そんな漫画みたいな……」って言われるほどの(笑)。

そして驚くのはここからです。実は、私はそんな異常な時代の異常な学校にいたにもかかわらず、この漫画を読むまでそれが普通だと認識していたんです!!

いやー、この漫画に早い時期に出会えてよかった。

私の場合、高校生になってから、自分がいた中学校と重ねあわせながら読んでいました。「学校=強制収容所」「フリー=最初からある自由・リバティー=自分で勝ち取る自由」など名セリフが沢山あるのですが、どれも「そうそう!」とうなずいていました。

『ジパング少年』の大まかなストーリー

初期のころは、主人公の柴田ハルが「管理教育」に反発し、いろいろな行動を起こしながらストーリーが進んでいきます。でも結局何も変わらないということを知り、学校を退学し、漫画のジャンル自体が180度変わるんです。

学校を退学した柴田ハルは自分の理想の学校を創ろうと、ペルーに渡ります。ガリンペイロ(川で金とか宝石を探す人)になって、資金を集めるというとんでもない方向に行きます。

そして幻の黄金郷ビトコスを目指す冒険漫画になります! もちろん、ただの冒険漫画ではなく、外から「日本」を見ながら。作者のいわしげ孝さんの「魂」が感じられるスケールのでっかい作品です。

初期の学園編は、最近の方には「んな学校あるか!」と思われて感情移入できないかもしれませんが、共感してもらえるところは多々あると思います。

伝染るんです。

今度は不条理四コマ漫画の元祖とも言える吉田戦車さんの『伝染るんです。(ビッグコミックスピリッツ)』です。「写ルンです」というインスタントカメラにかけた名前ですね。懐かしい。

最近では「不条理ギャグ漫画」ってジャンルが確立していますが、当時は「今まで出合ったことのない新しい笑いのカタチ」に衝撃を受けました。こんなんアリなんや!!って。そしてその面白さに腹をかかえて笑っていました。キャラクターのセンスも抜群でしたねー。

『伝染るんです。』の濃いキャラたち
『伝染るんです。』の濃いキャラたち

高校の時に読んだのですが、授業中に読むのだけは避けていました。本当に笑いがこらえられないのでアブナイからです。

もうね。作者名の「吉田戦車」がすでにやばいですよね。この漫画で吉田戦車さんのファンになって、ほかの作品を買いあさりましたが、やっぱ『伝染るんです。』には敵いませんね。ほんまによくもまぁ、こんな変なキャラクターをたくさん考えつくわ……と思います。

知らない方は是非読んでください。特に1巻は、わざと乱丁をしていたり、白紙のページを作っていたりして無茶苦茶しています。

AKIRA

そして、世界中で漫画界・映画界に影響を与えた大友克洋さんの『AKIRA(週刊ヤングマガジン)』です。

4巻が出てから、劇場版の制作のために連載が休止しました。そして5巻が出るまで3年も待つことになったという、いろんな意味でスゴイ作品です。だって、コミックスでは背景を書き直したり、構図やコマ割りを変えたりといった凝り具合ですし。

1982年12月に第三次世界大戦が勃発したという設定で、その後のネオ東京が舞台です。超能力を操れる「子どもなのに老人の顔をした能力者」たちが、最初はすっごく衝撃的でした。

ほかにも主人公が一回も出てこない巻があるとか、コミックのサイズがでけぇ!(絵が細かすぎて縮小してしまうと絵がつぶれてしまうから)など、ストーリー以外でも型破りな漫画でした。その中でも私が一番衝撃を受けたのは背景の細かさです。

『AKIRA』の3巻の大爆発シーンの描き込み
『AKIRA』の3巻の大爆発シーンの描き込み

上の画像を見てもらえればわかりますが、もうね、ヤバすぎ!! この画像はハイライトのシーンですが、すべてのコマの背景がこのレベルの描き込みなんですよ。もうオカシイです(笑)。

未だに『AKIRA』を超える背景の描き込みを見たことがありません。田島昭宇さんや小畑健さんの背景もスゴイですが『AKIRA』には敵いません。いや、やりすぎだから敵わなくていいんですけどね! とにかく作者の大友克洋さんは瓦礫が大好きらしいですね。変な話ですが『AKIRA』の背景だけでも一度見てほしいです。

ただ、漫画家を目指している人は「へぇ~こんなスゴイ人もいるんだ~」と軽い気持ちで見てください。決して『AKIRA』の背景描写を目標にしないでくださいね。そんなことすると断念する人が増えて 漫画家目指す人が減りそうですから(笑)。

こっちは劇場版です。今見てもスゴイです。

そうそう。この漫画は1980年代の漫画なのに、作中で2020年の東京オリンピックが登場しているんですよね! これはスゴイ! この記事で知ったのですが面白いです。

参考: 『AKIRA』はなぜ2020年東京オリンピックを予告できたのか(エキサイトレビュー) - エキサイトニュース(1/3)

少年は荒野をめざす

そして吉野(さく)()さんの『少年は荒野をめざす(ぶ~け)』です。少女漫画はあんまり読む機会がなかったのですが、20代前半に友人の勧めで借りて読み、即本屋に走りました。

この作品は絵柄も綺麗で私好みで、背景や心理描写の描き込みも凝っています。そして心理学的で個性的なキャラ設定 & ストーリーにグイグイと引きこまれました。

ストーリーを説明するのは難しいですが、主人公の狩野都は病弱だったお兄ちゃんの代わりに、自分を男の子と思い込み過ごします。で、お兄ちゃんが死ぬ間際に「もう僕の代わりはしなくていいよ」と言われ、自分を男の子だと思ってた都は「自分は女の子だ!」というアイデンティティに変換することを5歳にして迫られます。

狩野都と黄身島陸の出会いのシーン
狩野都と黄身島陸の出会いのシーン

自分を女だと受け入れられないまま成長していった都は、高校で自分そっくりな黄味島陸(きみじま りく)という男の子に出会います。まさに幼少だったときの「失った男の自分」が成長したかのような存在です。誰しも一度はアイデンティティについて考えたことがあると思うのですが、私の中では妙に共感できました。

主人公の都は、その陸に惹かれていくのですが、恋愛でもないような不思議な感じです。

この漫画は哲学的で知的なセリフが魅力的で、その中でも私の心をガーンと打ったのは、日夏雄高(ひなつ ゆたか)という作家キャラが言った「大人をなめるなよ。子どもが大きくなっただけなんだからな」というセリフです。私の好きな名言TOP3の1つでもあります。

ドラゴンボール

さて最後を飾るのは言わずと知れた鳥山明さんの『ドラゴンボール』です。最後の最後であまりにもメジャーすぎなヤツを持ってきてアレですが、やっぱり私に影響を与えたという意味では絶対に外せません。

この作品に影響を受けた漫画家は、私の大好きな『ONE PIECE』の尾田栄一郎さんを始めとして無数にいることでしょう。ってか、影響を受けない人の方が少ないのかもしれません。

私は中学校で漫画を描いていて「スクリーントーン」という高価なものがあることを知りました。白黒イラストに色味を出すための「網掛け」ですね。そのスクリーントーンは中学校のときの私にとって、高価で手の出ないものでしたが、貼るだけでプロっぽく見えるため、憧れていました。

でもドラゴンボールではそれがほとんど使われてないんですね。それなのにあんなにカッコいい! そしてスクリーントーンに頼らなくても「画面が持つ」という衝撃。ナメック星のネイルが上着を脱いだときは色味がなく、真っ白白だったことは置いておいて(笑)。

ナメック星編の面白さは異常だった
ナメック星編の面白さは異常だった

ドラゴンボールって、悟空が「サイヤ人」て設定なんて絶対に考えてなかったハズなのに、あんなすんげー展開になるなんて!

中学生だった私はもう毎週ワクワクしっぱなしでした。

一番おもしろかったのはやっぱりサイヤ人設定が出てからですよね。ナメック星に行ってからが特に最高です。

悟空が到着したときとか、ピッコロがネイルと同化したところとか……もうワクワクしまくりでした。もう少年漫画の王道のストーリー展開です。ストーリーもですが、絵もむちゃくちゃ上手かったですよね。

キャラクターが魅力的すぎです。もうどれだけベジータの絵を真似して描いたことか。

ただこの漫画の中では「強さ=戦闘力」だけなので、ヤムチャや天津飯の活躍が後半には全くなくなってしまったのは残念でしたね。界王様のところで修行した意味が全くないです(笑)。

たぶん、同じようなことを感じてその辺を上手くやっているのが『ONE PIECE』だと思います。ナミやウソップやチョッパーが活躍する回は嬉しいですから。

さて今回、好き勝手に漫画を5つ選びましたが、こういうのって楽しいですね~。

また違う切り口で選ぶと違った5つになると思うので、たまにこういうのをやってみたいと思っています。

私が1970年代生まれなのでちょっと古めのセレクトですが、最近の方に「こんな面白いのがある」という提示になれば嬉しいなと思います。

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