こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。
うちの子が大好きな絵本シリーズに『おしりたんてい』があります。その名の通り、お尻の探偵が事件を解決するという謎解き的要素の高い、楽しい絵本です。
目次
子どもの好きな全要素がココに!『おしりたんてい』
2017年6月1日追記:「おしりたんてい」がアニメ化されるようです!! 予告動画はこちら。
今回は、『おしりたんてい』が子どもに愛される理由について分析してみました。
下品な要素
子どもは下品なネタが大好き。その中の「お尻」が主人公ですからね。そりゃ興味を持つなというのが無理ですよ。
主人公が身体の部位の1つだなんて、コレは盲点でしたよ! しかも、そのお尻が探偵なんですよ!! 突っ込みどころ満載でオカシイ(笑)!
このおしりたんていの口癖は「フーム、においますね」です。そう。臭うからお尻なんでしょうね。発想が面白すぎる!!
おならの音も聞ける『おしりたんてい』の紹介動画もあるので一度見てください。
何かを探す要素
『おしりたんてい』には、子どもの大好きな「何かを探す要素」が絵本の中にいっぱい詰まっています。
どの回も、犯人が何かを盗んで、それを探してくれという依頼がおしりたんていにやってきます。そして、その犯人を捕まえて事件を解決するという単純明快な大きな目的があります。
その犯人を探す過程で、少しの手がかりを元に、犯人にちょっとずつ近づいていく……というストーリー展開です。例えば……。
この上の足跡のページでは、複数の足跡から犯人の足跡を探します。手がかりは「犯人はすべてのお菓子を盗んだ」ということ。つまり、すべてのお菓子コーナーを通っている足跡を見つけて、その足跡を追うんです。
今度は、犯人を「三角のドアの前で見た」「青いシャツが干してある通路で見た」「赤い花が咲いている通路で見た」という目撃情報があります。候補の3つの通路があって、その3つの条件が揃っている通路を探すというページです。
ほかにも、「☆」の形のタイルを探す……といったページもあります。こういう「探す」という行動はめっちゃ楽しいですよね。しかも子どもって、何度も見て、どこにあるか分かっていても楽しめます。ホント不思議です(笑)。
ゴチャゴチャした要素
次はゴチャゴチャした要素です。
ホントにいろんなキャラクターが街中にゴチャゴチャと描かれていて、見ているだけで楽しいです。しかも、「あれ? この人さっきのページにもいた!」とか、「これ、もう一つの絵本の方にいたキャラや!」っていう子ども心をくすぐる楽しい仕掛けがい~っぱいつまっているんです。
『ウォーリーをさがせ!』ほどゴチャゴチャはしていませんが、いろんな動物たちが描かれてて楽しいんです。どのキャラにも「もしかするとキャラ設定があるのでは?」と思うほど、生き生きしています。
迷路の要素
そして迷路の要素です。
どちらの絵本も中盤辺りに迷路があるのですが、初めて見た時に「うまいなぁ!!」と思いました。シチュエーションも水中とか地底で、子どもが好きなものを完璧に熟知していますね。
迷路を辿って行った先も、次のページをめくらないとわからない仕掛けで、ワクワク感も高まります。
推理の要素
そして推理の要素。
特に初代の『おしりたんてい』にある推理はかなり楽しいです。犯人の容疑者が絞られてきたときに、全員がアリバイを言うんですよ。
「私は1時までは絵を描いていました」とか「あたいは10時半までちらしを配っていたわ」とか言うのを聞くんです。
でもどうやってアリバイを確かめるの?!って思いますよね。なんと!! 今までのページを振り返ってみると、全ページのどこかに時計が隠されていて、そのページごとに時間が分かる仕掛けになっています。これは凄くないですか?!
で、その時間のページに、容疑者が本当に証言している行動を取っているのかをチェックしていくわけです。ウソ付いている人が犯人ということになります!! これはめっちゃ楽しいですよー。
悪をやっつける要素(笑いの要素)
そして、悪をやっつける要素です。
犯人を追っていって、捕まえるのですが、すんなりとはいきません。当然のごとく逃走しようとします。そこでなんとかしてやっつけないといけないのですが、おしりたんていは殴ったり蹴ったりはしません。
そこでお尻というキャラの特性を最大にいかした攻撃をします。
そう!! オナラです!
しかもこのページ見てくださいよ! 見開きの大迫力のページでちょっと劇画チックになっているんですよ。もう笑いがとまりませんよ(笑)! この攻撃がさらにエスカレートしてウンコで攻撃しだしたらヤバイな! それはないと思うけど。
このパターンは全作通して同じですので、新作が出ても子どもは「水戸黄門の印籠」のように、このお決まりパターンを期待するでしょうね。
ちなみにおしりたんていがオナラをする前の決め台詞が「失礼こかせていただきます」です。もうセンス良すぎですよ。
何度も楽しめる要素
最後に「何度も楽しめる要素」です。
この絵本の凝っているところは、表紙の裏の「見返しのページ」に「ニュースしんぶん」というコーナーがあって、そこに裏設定がワンサカと書かれているんです。
普通の本だったら何もないページに、こんなに凝ったことをするのはものすごく共感が持てるし、得した気分になりますよね。
たとえば、こんなコーナーもあります。
その中の1つのコーナーに「七つ子のかるがもを探せ!」のコーナーがあります。絵本のどこかのページにこの可愛いキャラクターたちが隠れているんですよ。
ほら、この画像のように、こっそりといるんです。本編のストーリーには全く関係ないのですが、こういうオマケストーリーって本編より楽しめたりしますよね(笑)。
ということで、今回は、『おしりたんてい』が子どもたちに愛されてやまない理由をまとめてみました。
はっきり言って、私が子どもだったら絶対にハマっていたと思います。戦いのシーンがあっても、暴力的表現がないのがいいですよね。オナラでこらしめますからね(笑)。
シリーズはいろいろあるので、どれを買ったらいいか迷うわーって方は、第一作目を強くオススメします! たぶんハマりますよー♪
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