こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。
国民的アニメと聞けば『ドラえもん』が思い浮かぶのではないかと思います。わたしも子どもの頃、めっちゃ見ていました。
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— ドラえもんチャンネル (@doraemonChannel) 2018年7月29日
きっと日本に住んでいて、ドラえもんを見たことがないという方はいないですよね?
テレビを見なくてもキャラグッズが町中にあふれていますから。
そんなドラえもんですが、たまたま見た回の「LGBT差別」がひどかったのでそのことについて紹介します。
2018年8月3日の『ドラえもん』がひどかった
はい。昨日、たまたま子どもたちと見た『ドラえもん』の内容があまりにもひどかったです。
明日8/3(金)よる7時からの「ドラえもん」は、のび太誕生日特別企画!ドラえもんとの友情が…「友情カプセル」とジャイアンが恋のキューピット?「ジャイ子の恋人=のび太」の2本を放送!!お楽しみに!https://t.co/twNDo7EaZB #ドラえもん #DORAEMON #ドラチャン #ドラえもんチャンネル pic.twitter.com/Bot0mi7KlY
— ドラえもんチャンネル (@doraemonChannel) 2018年8月2日
「ジャイ子の恋人=のび太」という回なんですけど、ストーリーを簡単に説明しますね。
2018/8/3放映のドラえもん
- ジャイアンの妹「ジャイ子」が「のび太を好きかもしれない疑惑」が勃発(ジャイ子の机でのび太の写真を発見)
- 妹想いのジャイアンは、ジャイ子に幸せになってもらいたくのび太とくっつけることに
- のび太に対して「おまえは男だからジャイ子に告白しろ」
- 「好きでもないのにできない」と主張するのび太に告白を強制
- 空き地で告白の練習(のび太がジャイアンに告白するシーン)
- それをたまたま通りかかったスネ夫が発見し「オゲー!」となる
- オチ: ギャグ漫画の主人公としてのび太をモデルにしていただけで「好き」ではなかった
このストーリーをまとめてて、ツッコミどころがありすぎて怖いぐらいですけど……。
いやー、日本の子ども向けアニメ、ヤバイですね……。
わたし、子どもの頃『ドラえもん』が大好きで絶対見てたんですけど、子どもには見せたくないというのは悲しい現実です。
真っ向からLGBT差別を
ツッコミどころが多い回でしたが、今回注目するのは、「ジャイアンが のび太をジャイ子に告白させよう」と、練習するシーンです。
その練習を のび太 とジャイアンが空き地でやってたんだけど、それをスネ夫が見て「オゲー!」ってなる描写。
なにがひどいかと言うと「男が男を好き」ということを意図的に笑いに転換させていること。
古いですが、昔「とんねるず」が「保毛尾田保毛男」というキャラを演じて笑いに転換させていたのと同じ構図ですよね。
なにがひどいかと言うと「男が男を好き」ということを意図的に笑いに転換させていること。「保毛尾田保毛男」と同じ構図ですよね。
制作者側が「意図的」に「男が男を好きというのは気持ち悪いんだよ」と気持ち悪く描写させ、それを見て「わはは! 気持ち悪りぃ!ww」とさせるという。
— ヨス@ #光速仕事術 出版 (@yossense) 2018年8月3日
つまりこういうことです。
意図的に「男が男を好きというのは気持ち悪いんだよ」と気持ち悪く描写させる。
それを見た視聴者に
「わはは! 同性愛みたいで気持ち悪りぃ!」と反応してもらうことを期待するという。
今のこのタイミングでやるか?
衝撃なのは、今のこのタイミングで無神経にこんなネタをやることですよ。
政治家が「LGBTは生産性がない」とか「同性婚は趣味みたいなもの」と発言して問題になってますよね?
その最中に、あまりにも意識が低すぎて目ん玉が飛び出て紛失してしまうレベル。
『ドラえもん』って全国の子どもたちが見ているんですよね……。
そんな「国民的アニメ」が全国に「男が男を好きになるのはキモい」という発信をおもしろおかしくしているんですよね。
今の日本を象徴しているのでしょう
ちなみに、わたしが10代のころは、先生がフツーに「おまえはオカマかw」「おまえらはホモかw」的な発言をジョークとして連発していました。
それをシャワーのように浴び、わたしも「同性愛はキモい」という価値観を持たされていました。
今の学校ってどうなのか知りませんが、子ども向けのアニメで堂々とLGBT差別をするような状況ですからね。たぶん、全然変わっていないんだと思います。
大人向けの番組じゃなく、完全に子ども向けのアニメでコレをしでかすのが日本の怖さです。
こういうことを言うと「表現の自由」って言う人がいますが、「表現の自由」ってなんなんですかね?
国民的アニメでこういうことを発信するのはある意味「洗脳」です。子どもたちはLGBTへの差別を学習しますから。
そして、再生産していき、差別は一向になくならない。
そのほかの問題点
せっかくなので、オマケとして今回のドラえもんにあったほかの問題点を書きます。
そもそもの、「ジャイ子=ブスキャラ」という表現もどうなんですかアレ。「女の子 = 容姿が大切」という価値観ですよね。
そのジャイ子が女の子だからという理由で、「恋愛」に結び付けさせようするのも……。
日本のアニメに顕著なのですが、女性キャラは常に恋愛に興味がないとダメなんですよ。アホか……と思う。
わたしの知っている限りで一番ひどいのは『クレヨンしんちゃん』の妹キャラ ひまわりです。赤ちゃんなのにイケメンがいると「目がハートマーク」になるレベル。もう重症ですね。
あと、「ぼくのお嫁さんはしずかちゃんだ!」のような表現もありました。
しずかちゃんで思い出しましたが、のび太がお風呂をのぞくシーン(どこでもドアでしずかちゃんのところに行ったら必ずお風呂)とかクレイジーですよね。
「のび太さんのエッチ!」というだけで済まされる状況が、今のセクハラに対して無関心な日本を象徴しているようです。
あと、ジャイアンの「おまえは男だろ?!」的な発言。
男だからと言って、全員の性格がアグレッシブでグイグイ引っ張っていくタイプではありません。
その中で「こういうことをするのが男としてすばらしい」と称賛することは、当てはまらない人を否定しています。
「男だからこうするべき」のような価値観は大人でも思っている人は多いと思いますが、子ども向けアニメで繰り返し伝えるべき価値観ではありません。
そして、ジャイアンの圧力。
のび太はジャイ子を好きでもないのに、暴力で「告白させる」という悪事……ひどすぎます。
ということで、『ドラえもん』は人権意識が低すぎるので子どもには見せないのが賢明でしょう。
実際のところ『ドラえもん』は、わたしも子どもの頃に大好きだったアニメの1つです。
なので、今後も日本で、世界で愛されるアニメであってほしいんですよ。
でも、こういう表現は絶対にほかの先進国では通用しませんし、日本でも許されてはいけません。
制作側のみなさん、お願いですから時代に合わせて表現を変えてください。
ドラえもんで育った人間の1人として、これからも愛されるアニメであってほしいという想いもあるので、よろしくお願いします。
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