アクセルジャンプってどんなジャンプ?「半回転」がキーワード!

こんにちは! フィギュアスケート大好きなヨス(プロフィールはこちら)です。

フィギュアのファン歴の長いわたしは、長野オリンピックから毎年たのしみにしています。

今回は、フィギュアスケートをあんまり知らない人でも聞いたことのあるジャンプ「アクセル」について。

「トリプルアクセル」こと「アクセル」について説明したいと思います。

アクセルジャンプとは?

「アクセル」という言葉を聞いたことがない方でも「トリプルアクセル」は知っている方が多いのではないでしょうか?

トリプルアクセルと言う言葉は2つに分けることができます。それは「トリプル」と「アクセル」です。

アクセルはジャンプの種類の1つ

「アクセル」は、フィギュアスケートに6種類あるジャンプの中の1つのジャンプです。

そして、空中で1回転するアクセルを「シングルアクセル」、2回転を「ダブルアクセル」、3回転するのを「トリプルアクセル」と言います。

表にまとめますね。

回転数で名前が変わる
1回転 シングルアクセル
2回転 ダブルアクセル
3回転 トリプルアクセル
4回転 4回転アクセル
(まだ飛べる人はいないです)

トリプルアクセルについてはこちらの記事にまとめています。

4回転アクセルは未だに誰一人として飛べない

よく「四回転ジャンプ」という言葉を聞くと思いますが、アクセルでの4回転はまだ誰1人として飛べたことのないジャンプです。

まだ4回転アクセルを試合で決めた人は男子にも存在しません

羽生結弦選手が2021年12月26日の全日本選手権で挑戦しましたが、残念ながら四回転アクセルとは認定されず……。

ぜひ試合でも成功させ「世界初」になってほしい!!

アクセルってどんなジャンプ?

「アクセルジャンプ」は、一言で言うと、前向きに飛ぶジャンプです。

これだけ聞くとハァ? ってなると思いますが、フィギュアスケートのジャンプって、普通は後ろ向きにジャンプするのを知っていました?

アクセルジャンプに入るときの体勢はこちらの画像のようになります。

アクセルに入るときの体勢
アクセルに入るときの体勢

逆に「アクセル」以外の5つのジャンプは、ジャンプに入る前の体勢がすべて後ろ向きから始まります。

  1. トウループジャンプ
  2. サルコウジャンプ
  3. ループジャンプ
  4. フリップジャンプ
  5. ルッツジャンプ
  6. アクセルジャンプ

わたしもこれを知ったときはびっくりしました。だって、後ろ向きですよ! 見えないんですよ!!

ほかの5種類のジャンプとの比較表

ジャンプする向きを書いたものを表で見てみます。

フィギュアスケートのジャンプの違い: 飛ぶときに前向きか後ろ向きか
種類 向き
アクセル
サルコウ
ループ
トウループ
フリップ
ルッツ

前向きにジャンプするのがアクセルと、まず覚えておきましょう。

アクセルを動画で見てみる

前向きで飛ぶと聞いても、あんまりピンと来ないかもしれません。なので、動画で見てみましょう。

この動画は浅田真央選手と伊藤みどり選手のトリプルアクセルを比較しているものですが、アクセル=前向きにジャンプということが分かりやすいと思います。

3回転半って何!?

フィギュアスケートを見ていると、よく「3回転半」という言葉を耳にしますよね?

実はこの「3回転半」のジャンプを正式に言うと「トリプルアクセル」なんです。

3回転半とは?

3回転半ジャンプ
=トリプルアクセル

この「半」という中途半端な響きを持つのは、6種類のジャンプの中で「アクセル」だけです。

わたしも初めて聞いた時はさっぱり意味が分かりませんでした。こんなふうに思ってしまいましたよ。

ヨス

「半」てなんやねん! 中途半端すぎや!

でも、この「半」は「アクセルジャンプ」という種類に秘密があるんです。

前向きに飛び「後ろ向き」に降りる

アクセルジャンプは全てのジャンプの中で唯一、前向きでジャンプすると先ほど書きました。

前向きにジャンプするから「後ろ向きより怖くないから簡単やん!」って最初は思っていましたが、そうじゃないんです。

その理由は着氷です。フィギュアスケートのすべてのジャンプは後ろ向きに着氷するんですよねー。

フィギュアスケートのすべてのジャンプは着氷は後ろ向き
フィギュアスケートのすべてのジャンプは着氷は後ろ向き

そうです。普通のジャンプは後ろ向きにジャンプして、後ろ向きに着氷するんです。

でも、アクセルジャンプだけは前向きにジャンプして、後ろ向きに着氷するんです!!

これは難しいそう!!

半回転の秘密

もしアクセルジャンプが前向きに着氷できるのでしたら、前向きに飛んで前向きに降りた瞬間、1回転ですよね?

でも、前向きで着氷することはスケートシューズの構造上、不可能なため、さらに半回転を回って「後ろ向き」になる必要があります

そうです。アクセルは「シングルアクセル(1回転のアクセル)」でも、実際には「1回転+半回転」飛んでいるということですねー。ややこしい。

つまり「トリプルアクセル(3回転のアクセル)」は「3回転+半回転」ということです。

回る回転数が多いということは、それだけ普通のジャンプよりも高く飛ばなければならないということ。

ヨス

だからこそ、アクセルジャンプは難しいんですねー。

ちなみにジャンプの難易度についてはこちらでご確認を。

動画で「半回転」をチェック

動画で見てみましょう。この動画の1分50秒辺りから「シングルアクセル(1回転アクセル)」「ダブルアクセル(2回転アクセル)」を見せてくれます。

この「1回転アクセル」のスローモーションを見ると、普通のジャンプより多めに回ってるのが分かりやすいと思います。

ダブルアクセルなんて3回転してるように見えますよね。

ちなみに、この方(ってか元全米チャンピオンのマイケル・ワイス選手)も言っていますが(英語だけど)、「トリプルアクセルは激ムズだよ。だからやらない」って。

という訳で、今回はフィギュアスケートのアクセルジャンプだけに焦点を絞ってみました。もう一度まとめましょう。

  • アクセルは前向きに踏み切り、後ろ向きに着氷する
  • アクセルだけ、半回転分多く回る
  • 回転が多いので、高くジャンプしないと飛べない
  • 故に難易度が一番高いジャンプ

スケートは見ることしか出来ないわたしに言わせると、氷の上でジャンプすることだけでも偉業です。

そのジャンプの中でも最も難しいアクセルは、こんな理由で難しかったんですねー。

6種類のジャンプの違いをまとめた記事も書いていますので、こちらも参考にして下さい!