こんにちは! フィギュアスケート大好きなヨス(プロフィールはこちら)です。
今回は6種類あるジャンプの中でも一番ひょうきんな名前の「サルコウ」の紹介です!
サルコウジャンプってどんなジャンプなのでしょうか? ほかのジャンプとはどう違うのか? 四回転サルコウを成功させた人はだれなのでしょうか?
サルコウジャンプについて詳しく紹介しますね。
目次
サルコウジャンプってなに?
友達とフィギュアスケートを見てたときに、やたらこの「サルコウ」という名前に反応していました。
たぶん「サル」って音声が気になるんでしょうね(笑)。
ジャンプの難易度で言うと、サルコウは6種類あるジャンプの中でも2番目にやさしいと言われるジャンプです。
このジャンプの名前ですが1909年にスウェーデンのウルリッヒ・サルコウ選手が初めて跳んだからです。当時は1回転でしたけど。
で、四回転サルコウは1998年、アメリカのティモシー・ゲーブル選手が男子でが初めて成功し、2002年には安藤美姫選手が14歳のときに女子で初めて成功させました。
安藤選手の場合は四回転ジャンプ自体が女子では初だったのでさらにすごいんですけどね。
まずは「アクセル」を見て!
サルコウジャンプを見る前にアクセルジャンプを見てみましょう。
ええ。トリプルアクセルの「アクセル」です。
アクセルの特徴は6種類のジャンプの中で唯一、前向きにジャンプする跳び方です。
「前向き」って言いましたが心持ちとかそういうのじゃなくて、現実に前を向いて跳ぶって意味です(笑)。
アクセルの場合、上の画像を見ての通りですが、右足を振り上げて普通に左足で地面(リンク)を蹴ってジャンプしています。
ほら、トウループみたいにつま先で地面を蹴るのじゃなく、陸上でジャンプするのと近いノリですね。
アクセルとサルコウの違い
で、今度はサルコウジャンプを見ます。
私の解釈ですが、サルコウは「後ろ向きに跳ぶアクセルジャンプ」です。
足は右足を振り上げ、左足で踏み切っていますよね。しかも、つま先じゃなくエッジを使って。
種類 | 滑走時の足 | 踏み切る足 | ジャンプする向き |
---|---|---|---|
アクセル | 左足 | 左足 | 前 |
サルコウ | 左足 | 左足 | 後ろ |
ループ | 右足 | 右足 | 後ろ |
トウループ | 右足 | 左足 | 後ろ |
フリップ | 左足 | 右足 | 後ろ |
ルッツ | 左足 | 右足 | 後ろ |
この表を見てもサルコウとアクセルが似ているのがわかりますね。
足を逆にすると「ループジャンプ」
そして、今度はジャンプするときの足を逆にしてみましょう。
種類 | 滑走時の足 | 踏み切る足 | ジャンプする向き |
---|---|---|---|
サルコウ | 左足 | 左足 | 後ろ |
ループ | 右足 | 右足 | 後ろ |
左足で滑走して左足で踏み切るのがサルコウなんですが、逆に右足で滑走して右足で踏み切ると「ループジャンプ」になるんですね。
全然違うので慣れると見まちがうことはないです。
サルコウジャンプの見分け方
サルコウジャンプは、ジャンプする前に足がハの字型(内股)になるのが特徴と言われています。
ジャンプ前に「ハの字型」の足になったらサルコウ!
でも、最近はハの字型にしない選手が増えた気がします。特に見事な四回転サルコウを決める羽生結弦選手とか。
フィギュアスケートNHK杯、羽生結弦選手が世界初の300点超えとなる322.40点で優勝、GPファイナル進出を決めました。女子は宮原知子選手が優勝、浅田真央選手は3位で、ともにGPファイナルに進出しました。 #フィギュアスケート pic.twitter.com/qzb5yjEGbs
— 日本オリンピック委員会(JOC) (@Japan_Olympic) November 28, 2015
いやー、羽生結弦選手の四回転サルコウは見事です。322.40点とかありえない高得点だし。
さっきも書きましたが、サルコウはアクセルジャンプを後ろ向きから跳んだジャンプです。足の使い方では。
で、ジャンプに入る前の滑走の動きとジャンプの回転が同じ方向で、助走の力を思いっきり利用できるため、難易度的には2番めに簡単なジャンプとされています。
四回転サルコウについて
4回転サルコウは、ときどき男子選手では跳ぶ選手がいますよね。
その場合、ほとんどが4回転トウループも飛んで、もう一種類の違う4回転ジャンプとしてプログラムに入れる場合が多いです。
羽生選手の場合も、四回転ジャンプは「四回転トウループ」と「四回転サルコウ」の2つです。
ほら、難易度の一番簡単な「トウループ」と難易度で2番めに簡単な「サルコウ」という構図です。
追記: 現在は羽生選手は四回転ループと、四回転ルッツも跳びます。
同じ4回転でも、違う種類のジャンプを飛び分けるのは非常に難しいし、評価されることですから。
女子の四回転サルコウ
一方、女子の四回転サルコウはと言うと、安藤美姫選手が最初の成功者です。しかも、ジュニアでの大会でした。
日本で「サルコウ」という名前の知名度が上がったのも安藤選手のおかげです。
その後、2018年にアレクサンドラ・トルソワ選手がこれまたジュニア大会で成功させました。
若くないと跳べない、とんでもなく難しいジャンプなのですが、2019年3月にはシニアでついに! エリザベート・トゥルシンバエワ選手(カザフスタン)が成功させました。
さて、今回はフィギュアスケートで二番目にやさしいジャンプと言われるサルコウジャンプについて紹介しました。
私がフィギュア観戦初心者のときには「柔道の足技みたいなジャンプだな」と思っていました。右足で相手の足元を払うような感じに見えたので。
というわけで、サルコウを見分けられるようになって試合を見ながら「サルコウ」「サルコウ!」と叫んでくださいね(笑)。