こんにちは! ネットで文章を書いて21年のヨス(プロフィールはこちら)です。
AIに書いてもらった文章が、間違ってはいないのに、なんとなく手ごたえがないと思ったことはありませんか?
たとえば、上司への報告メールをAIに頼むと、こんな文面が返ってきます。
AIの文章例
うん。きれいにまとまっていますし、誤字もありません。では、この文章のなにが問題なのでしょうか?
今回は、AIの文章が「ただの情報の羅列」で終わってしまう理由と、文章には「目的(ゴール)」がないとダメというお話しをします。
「報告する」は目的ではなく手段
さきほどのメールがぼんやりして見えるのは、ずばりそのメールを書く目的が抜けているからです。
もう一度見てみましょう。
AIの文章例
目的って上司に報告することっスよね?
実は違います!
つい「売上報告を上司に送ること」が目的だと思ってしまいますが、それは手段でしかありません。

文章を書く本当の目的は、その文章を読んだ相手が動くことです。
この例なら、上司に「よし、来月もこの施策に予算を回そう」のように「決断してもらうこと」がゴールですよね。
すべての文章にはゴール(=目的)があるのです!
それなのに、「売上報告を上司に送ること」が目的になってると、ぼんやりした文面になるのも仕方ないですよね。
ゴールが決まると、書くべきことも自然に決まります。
予算を出してほしいなら、費用対効果の数字を前に出す。人を増やしてほしいなら、いまの手が足りていない事実を見せる、といった具合です。
AIはゴールを知らないまま書いている
では、なぜAIの文章はゴールから外れるのでしょうか。
理由はシンプルで、AIは「誰に、どうしてほしいのか」を知らないからです。
AIは超優秀な部下ですが、エスパーではありませんよ!
「売上報告のメールを書いて」と頼まれたAIは、頼まれたとおり売上の情報を並べます。
読んだ相手にどう動いてほしいかは、頼んだ側の頭のなかにしかありません。
たとえるなら、行き先を伝えずにタクシーに乗るようなもの。
運転手さんがどんなに優秀でも、目的地を言わなければ、車は動き出しませんよね。
AIに依頼する前に「読み手にどう動いてほしいか」を決める
やることはシンプルです。書きはじめる前に、ゴールを一文にしておきましょう。
ゴールは「読み手の行動」で書く
このとき、気をつけたいのはゴールの解像度です。
「読み手に書いている内容を理解してもらう」みたいなモヤッとしたゴールではなく、読み手が「読んだあとの行動」をゴールにして書くのがコツです。

例
- この記事を読んだ人に、〇〇を試してもらう
- このメールを読んだ上司に、来月の予算を承認してもらう
相手が実際に動く場面まで具体的に決めると、書くべき内容がはっきりします。
決めたゴールをAIにも伝える
ゴールが決まったら、そのままAIに渡します。
プロンプトの例
上司に来月の予算を承認してもらうのが目的です。この目的で、5月の売上報告メールを書いてください。
わたしは次のように、「目的:〇〇」のように書くのが好きです。
プロンプトの例
5月の売上報告メールを書いてください。
目的:上司に来月の予算を承認してもらう
これだけで、AIの文面はガラッと変わります。
数字の羅列ではなく、上司が承認したくなる材料を並べてくれるようになりますよ。
AIへの指示は「なにを書くか」より「なんのために書くか」がめっちゃ効きます!!
まとめ
読んだ相手にどう動いてほしいのかまで決めてはじめて、AIはまともな仕事をしてくれます。
でも、よく考えてみてください。
これってAIが相手じゃなくても同じではないでしょうか? 部下に文書をお願いしたとしてもまったく同じです。
「あいつはこんな簡単な仕事もできないのか!」と怒る前に、自分の依頼文章を確認してみましょう。
目的をきちんと語っていますか?







