こんにちは! ネットで文章を書いて21年のヨス(プロフィールはこちら)です。
AIの文章って「黒い」んですよね。たとえば、こんな文章。
例
なにが黒いのかというと、漢字の頻度が高すぎて画面が黒く見えるんです。
今回は、なぜAIの文章が黒く重くなるのか、そしてどうすれば軽くできるのかを解説します。
漢字だらけの文章はなぜ重く見えるのか?
日本語の文章は、漢字とひらがなの「濃淡」でできています。
次のように「ひらがな」だけの文と、漢字だけの文を見比べると、その濃淡がわかるのではないでしょうか。
2つの文を比較
あえて画数の多い漢字を集めましたが、もはや同じ言語に見えないレベルです(笑)。
漢字は画数が多いぶん、線や点が密集して黒く、重く見えますよね。ズドーン!

逆にひらがなは線が少なく、白っぽく軽く見える。
つまり漢字が増えるほど、画面は物理的に黒くなっていくわけです。
漢字を減らす手順
漢字が多いから画面が重く見えるのであれば、解決方法はわかりますよね?
適度に漢字を「ひらがな」や「カタカナ」に置き換えて、漢字の比率を減らしましょう。
読みやすい文章の目安は、漢字3:ひらがな7(カタカナ含む)ほどの割合です。

では、漢字を減らす2段階の手順を紹介します。
漢字をあえて「ひらがな」に変える
さきほどの文章にある漢字を、あえて「ひらがな」に変更して書き直してみましょう。
漢字を減らした例
AIを活用することで、日々の業務は劇的に効率化されます。従来手作業で行っていた作業もほとんど自動化でき、さらにさまざまなデータから最適な提案を行うことが可能です。ぜひ一度ご利用ください。
「事→こと」「殆ど→ほとんど」のように意味はまったく同じで、文字数もほぼ変わりません。

でも、漢字を「ひらがな」に置き換えたことで、漢字の比率が減りました。
どういう漢字を「ひらがな」にすればいいのかは、後述しています。
どういう漢字を「ひらがな」にするといいのかは、後述しています。
漢語を和語に変更する
実は、ここからもう一段「漢字の比率」を減らせます。
さきほどは「活用」「業務」「効率化」のような、意味の中心になる漢語(熟語)はそのまま残しました。
画面にまだ黒さが残っているのは、これらの漢字たちのせいです。
そこで第2段階として、それらの漢字をもっとやさしい言葉(和語)に置き換えます。

和語を増やした例
AIを使うと、毎日の仕事がグッとラクになります。今まで手作業でやっていたことも自動でこなせて、たくさんのデータからぴったりの提案までしてくれます。ぜひ一度使ってみてください。
うわ、すごく読みやすくなったっス!!
ここまで来ると、もう別人が書いたような文章ですよね。
ただ、これは「漢字を開く」のとは別の技術で、掘り下げると長くなります。
くわしくは、漢語を和語に置き換えて読みやすくする方法をご覧ください。
なお、読みやすい文章の目安は「漢字3:ひらがな7(カタカナ含む)」です。
AIが漢字に変換したがる理由
では、なぜAIはこうも漢字を使いたがるのでしょうか。
AIには、漢字に変換できる言葉を見つけると、律儀に変換してしまう癖があります。
次のような言葉が、AIの漢字にしたがる代表選手ですね。
- 事
- 物
- 時
- 出来る
- 頂く
- 下さい
- 様々
- 全て
辞書のうえでは「出来る」も「頂く」も正しい表記なので、AIは迷わずそちらを選ぶわけです。

でも日本語には、ひらがなに開いたほうが読みやすい漢字がたくさんありることを知っておきましょう!
その気になれば「其の様な事は出来兼ねます」と、ぜんぶ漢字で押し切ることもできます。もはや呪文ですよね……。
ひらがなに開く漢字の例
漢字をひらがなにすることを「開く」といいます。
では、どういう漢字の言葉をひらがなにするといいのでしょうか?
一例として、AIが漢字にしやすい言葉の例とともに紹介します。
形式名詞
まずは、形式名詞。意味が薄れて、文法的な役割だけになった言葉です。
ぜひ、ひらがなに開きましょう。
- 本当の事 → 本当のこと
- 暑い時 → 暑いとき
- 現在の所 → 現在のところ
- その為 → そのため
- その通り → そのとおり
- 確認の上 → 確認のうえ
接続詞
文と文をつなぐ言葉である接続詞も、ひらがなにするのを推奨します。
- 然し → しかし
- 但し → ただし
- 従って → したがって
- 又は → または
- 若しくは → もしくは
- 更に → さらに
接続詞が漢字だと、一気に読みづらくなります。
補助動詞・補助形容詞
直前の動詞に意味をそえる言葉「補助動詞」や「補助形容詞」もひらがなにしましょう。
- 〜して頂きます → 〜していただきます
- ご確認下さい → ご確認ください
- お願い致します → お願いいたします
- 改善して行きます → 改善していきます
- 教えて欲しい → 教えてほしい
- 難しく無い → 難しくない
副詞
そして、副詞。逆に副詞を漢字にすると、かなり小難しい雰囲気になります。
- 既に → すでに
- 予め → あらかじめ
- 是非 → ぜひ
- 例えば → たとえば
- 暫く → しばらく
- 全く → まったく
例外:あえて漢字のままにする場面
ただし、なんでも「ひらがな」に開けばいいというものでもありません。
漢語には、ひらがなにはない「権威・格式・専門性」の印象があります。

たとえば、医療・法律・学術の文書や、格式のある挨拶状がそうです。
こういう場面では、漢字の重さがそのまま信頼感になるため、あえて漢字を使いましょう。
目的によって使い分けることが大切ですね!
まとめ
AIの文章が黒く重く見えるのは、開くべき言葉が閉じたままだからです。
「出来る限り」を「できるかぎり」にする。たったそれだけで、画面の圧迫感はスッと抜けます。
AIは、この「開く」という気配りまではしてくれません。
投稿する前に、画面をちょっと引きで眺めて、黒くなっていないか確かめてみてくださいね。





