こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。
今回は香川県にあるうどん屋さん「よしや」で「讃岐うどんの食べ比べ」という一風変わったワークショップが開催されました。香川県に住むブロガーとしてこれは行っておかないと!と思い参加してきました!

讃岐うどんの食べ比べワークショップ
今回の「讃岐うどんの食べ比べワークショップ」ですが、この開催の発端がすごいんですよ。

実はこの私がゴリ押ししている「よしや」といううどん屋さん、超人気店なんです。なので、連休にもなるとものすごい数の県外のお客さんがかけこんできます。なんと長蛇の列で2時間待ち!

そうなると、「よしや」の近所の道路や近くのお店にまでお客さんが駐車して大変なことになるんですね。迷惑になってはいけない!ということでの店長の山下さんは考えました。
混みあう連休に少人数制 & 完全予約制で、讃岐うどんのことをもっと知ってもらえる「参加した方が試食を楽しむワークショップ」をできないかと。その結果初開催されたのが今回のワークショップです。
食べ比べワークショップのスタートは「しょうゆうどん」の食べ比べでした。 しょうゆうどんというのは、シンプルにうどんにお醤油のみをかけて食べるメニューです。メニューって言っていいのか?!ぐらいシンプルです(笑)。 で、よしやで使っているのはこちらの醤油だそうです。 山下さん曰く、スーパーで売っているちょい高めの醤油です。 で、食べ比べるのは400年の伝統を受け継ぐ小豆島の高級醤油。これはめっちゃイイやつ(高いやつ)です。なぜ、よしやではこの高級醤油を使っていないのか!? 下の写真の左側が「高級醤油」を使ったしょうゆうどん。右側が「よしや」で使っている醤油を使ったしょうゆうどん。 ええ。見かけはどっちも同じです。強いて言うと高醤油の方がちょっと濃い感じかな? では味はというと、いつもの醤油の方が激ウマでした。高い醤油は味が濃い……というか辛かったです。きっと普通の醤油としては抜群の味なんでしょうが、うどんとは合わないようです。 うどんは淡白なので旨味調味料の入ってる方が美味しいから、山下さんはこの醤油を選んでいるそうです。しかもありとあらゆる醤油の中から厳選したそうですので、納得です。 今まで「よしや」で醤油うどんを食べたことなかったですが、これは食べないと!と思いました。めっちゃ美味しかったです。 ちなみにこの「いつもの醤油」ですが、丸尾醸造所が作っている醤油です。こんぴらさんで有名な琴平町にある、香川県では有名なお店です。アマゾン(楽天にはなかった)でも売っているようなので要チェックですね。 ちなみに、この醤油についての記事を書きました。 今度は「ひやあつ」と「あつひや」の食べ比べです。……って最初に説明が必須ですね。 「ひやあつ」というのは、「ひや(冷たい麺)」を「あつ(温かいつゆ)」
に入れる食べ方。 対して、「あつひや」というのは「あつ(温かい麺)」を「ひや(冷たいつゆ)」に入れて食べる食べ方です。 あと、「あつあつ」と「ひやひや」もあります。 ハイ。初めて聞いた方は「どっちもおなじやろ!」と言うと思いますが、これが違うんですよ。見てくださいよ、この下の写真!! いっしょやん!(笑) ハイ。見た目は同じです(よく見ると湯気とか麺の雰囲気が違いますが)。 麺が冷たいので、温かいつゆに入っても伸びにくい……つまりコシが強く温かいうどんを食べたいときはこれに限ります。 あと、つゆが温かい分、いりこの香りがよく出ます。讃岐うどんのスタンダードと言ってもいいですね。 こちらはうどんが温められていて、冷たいつゆに投入されます。そのため、麺は「ひやあつ」より柔らかいです。そもそも、讃岐うどんのコシが元々強いので、柔らかいというよりもモチモチ感が高いと言った方がいいですね。 こちらはうどんの予熱で冷たいつゆが温かくなってくるんです。なので、「ぬるいうどん」というのが的確かもしれません。そのため、子どもにとってすごく食べやすく、つゆも最後まで飲みやすいため、うちの子も大好きです。 結論から言うと、これはどちらが美味しいではなく、好みの問題です。どっちも美味しくて、全然違いますから。とにかくコシだけを求めるなら「ひやあつ」、もしくは後で出てきますが「ひやひや」に限りますね。 実は「あつひや」と「ひやあつ」の食べ比べなんて讃岐人でも滅多にしないと思います。っていうか普通やりません(笑)。なので、めっちゃテンション高くなりましたよ! そして3つ目が「釜あげうどん」です。これもちょっと説明が必要かもですね。 釜あげうどんと言うのは、うどんを茹でて100度で沸騰した状態(つまりめっちゃアツアツ)なのをそのまんま茹で汁とともに器に入れてくれるメニューです。普通はそれをつけ麺としてつゆにつけて食べます。 何が普通のうどんと違うのかと言うと、普通の温かいうどんは、一度冷やしたもの(伸びるといけないので冷やして置いている)を再度温めてから出されます。そのため、温度は70度ぐらいだそうです。釜あげうどんは100度なので熱さの差が大きいです。 そう。釜あげうどんを注文するメリットは、注文すれば100%茹でたての麺が出てくるということです。まぁ、その分待ちますけど。 下の写真が普通の温かい麺ですが、上の釜あげ麺の方がお湯がトロっとしています。 もう一回、釜揚げ麺の写真を出します。麺のまわりが半透明になっているのがわかりますか(← わからんわ!)? ちなみに、これはアルファ化っていう現象だと思います。 これを「温かいつゆ」と「冷たいつゆ」で食べ比べました。「あつあつ」「あつひや」の麺が釜揚げ麺になるので「釜あつ」「釜ひや」とでも言うのでしょうか? こちらの食べ比べは「釜あつ」はいつも食べている釜あげうどんです。なので、「釜ひや」の方は初めて食べました。 これも好みの問題で、どちらも美味しかったです。「ひや」につかると「釜あげ麺」の周りがキュッとしまって、いつもとは違う噛みごたえを楽しめました。 実は山下さんは、ほかのうどん屋さんでも釜あげうどんを冷たいつゆでお願いして楽しんでいるそうです。こんなのアリなんや! まさに通やで。 そしてお次は「食べ比べ」とは違いますが、「肉うどん」が出てきました。 実は「よしや」のメニューには「肉うどん」がないんです! めっちゃメジャーなメニューにもかかわらず。 その理由は「食器が汚れるから」だそうです。肉の油が出てしまい、食器を洗うのに時間がかかるんだとか。 これ、ちょっと聞くと「怠慢やでソレ!!」って思われそうですが、ここにも山下さんのこだわりがありました。注文したお客さんに早くうどんを食べてほしいため、従業員が食器洗いに使う労力を減らしたいとのことでした。 ということで、これがよしやの幻の「肉うどん」!! ワークショップでないと食べられないレアメニューです。 え? 味ですか? そんなの美味しいに決まってますよ!! マジで「なにこの牛すじの柔らかさ!?」でした。うへへ……めっちゃ優越感です。 現在はお肉のメニューも食べられます! 最後に「すだちひやひや」です。これも食べ比べではありませんが。 この「すだちひやひや」ですが、以前このブログでも1記事書いているほど気に入っています。 一見「めっちゃ酸っぱいんじゃないの?」「すだち汁って苦いよな?」って思われそうですが、それがそんなことないんです。 とくに、すだちって絞ると独特の「苦味」が出てきます。でも、このすだちはスライスしているので、苦味が出ません。すだちの香りだけを上手く引き出すアイデアです。 でもこのスライスしたすだちをいっぱい乗せるのは、お蕎麦屋さんではやっているところがあるそうで、そのうどん版をやってみたら激ウマだった……という裏話を聞けました。 「これ最後なのでおかわりも良ければ!」と言ってくださったので、喜んでおかわりしました。幸せすぎる(笑)。
しょうゆうどん食べ比べ(高級醤油 VS よしやの醤油)
「ひやあつ」と「あつひや」の食べ比べ
1ひやあつ
2あつひや
「釜あげうどん」の「あつ」と「ひや」の食べ比べ
「よしや」で「肉うどん」を出さない理由
夏限定の「すだちひやひや」
さて、結局全部で7玉?ぐらい食べました。かなり満足です。

このワークショップは、お盆の連休のうち、2日間を使って合計6回にわたって開催されました。参加費2,000円でここまでよしやのうどんを食べられて、いろんな裏話なんかも聞けて、満足度高すぎでしたよ。
きっとこのイベントを東京でやったらブロガーがこぞって参加する(笑)だろうと思うほどステキなイベントでした。またあるときはぜひ参加をオススメします! たぶん競争率高いですが、他県から参加する価値アリですよ!

この記事、おもしろかったわ。ほかに似た記事ないん?

「讃岐うどんの紹介のカテゴリ」にあるきん、そっち見てや。