[ネタバレなし]『君の名は 。』を見て泣くことはもう権利なんかじゃない義務だと思うんだ

こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。

アニメーション映画『君の名は。』を観てきました。あまりにも良すぎたので、その感想をネタバレしないように書きます。

Blu-ray版はこちら。

DVD版はこちらです。

『君の名は。』のストーリー

『君の名は。』は、公開されているストーリーとしては、「性別の入れ替わりモノ」です。

主人公の三葉(みつは)(たき)の魂が入れ替わるという話です。

前半においては、コミカルな内容で進んでいきます。前半においては……(→ 意味深)。

こちらは主人公2人のうちの1人、三葉。

こっちが男の子の瀧。

この2人が入れ替わるという話なのですが、今までの「性別入れ替わりモノ」とは違う設定があります。

それは……

  • 寝ている間に入れ替わりが起こる
  • 次の日の朝には元に戻る
  • 週に2~3回、定期的に入れ替わる

そう。継続的にずっと入れ替わったままで困る! なんとか戻りたい! というストーリーではないんですね。これだけでも新しい。

お互いがコミュニケーションを取る

そして面白いのが、入れ替わった2人がコミュニケーションを取ること。

2人は入れ替わった日に寝ると、翌朝には元に戻ります。でも、数日後にはまた入れ替わる。

お互いがそれを知っているため、メモを残したり、スマホに日記をつけたりして状況を記録します。いやー、このあたりは時代を感じておもしろい。

上のキャラは瀧の憧れの人である奥寺先輩。このキャラクターも何気に重要な役です。

記録は、お互いの生活を壊さないように……という目的ですが、2人とも、入れ替わった生活も楽しんでいるみたいで割と好き勝手するようになります(笑)。

ときにはこんな感じてで、お互いの顔に罵倒を書いてケンカしたり。

翌日には元に戻る……という安心感があるからだと思いますが、せっかくだから楽しまなきゃ!っというノリが楽しいです。

まぁ、2人が入れ替わったことを表現するためにだと思いますが中身が三葉になっている瀧くんの言動がちょっと気になります。

もうね、やたら瀧くんが「漫画の中に出てくるいかにも!って感じの女の子」のリアクションをするんですね。うーん……。

画面を分断する演出がいろいろと

ネタバレしないように書きたいので、映画をとおしてすごく印象的だったことを。

まず、ストーリーや設定を象徴するかのような演出があります。

それは画面を分断する表現です。

こちらのイメージ画がすでにそうですよね。

真ん中の光が画面をわけています。物理的に、そしてアレ的に違う場所にいる2人なので効果的ですねー。

この2人が2つに区切られた階段で登り下りしているイメージ画もそうですよね。

ちなみにこのシーンは映画本編には登場しないシーンですが。

あと、家の中や学校で「引き戸」を閉めたり開けたりするシーン。これが、全部同じ構図で描かれているんですが、これが超印象に残りました。

映画館で確認してほしいですが、これでもか!と何度も何度も同じ構図で描かれています。

重要キーワードである「かたわれ時」は、境目がなくなる時間のことですが、その対比として「境目」をなんども表現しているのかな?

最高のストーリーでした

この映画の感想ですが、本当に最高のストーリーでした。

心から見てよかったと思わせる内容です。

笑いあり、悲しみあり、衝撃あり、ドキドキあり、ハラハラあり、安堵あり、喜びがある。

とくに瀧が実際に三葉に会いに行くあの展開には寒気がしました。これは読めないわ……。

ここ、めっちゃ言いたいのですが、肝心な部分なので、ぜひ見てびっくりしてください。

そうそう。主人公の三葉が最初の方に髪を紐で結うシーンがあります。

この紐がこんなにストーリーに絡んでくるとは夢にも思いませんでしたよー。

この時代に紐で髪を結うなんて漫画くせーって思ってたのですがまさか、この紐をあ……おっと!

というかこの上の写真の上白石 萌音さん(三葉 役)、イメージにピッタリですね。すごい人を抜擢したなぁ。

こちらのテレビCMもうまいですねー。

今までの予告とは打って変わって、爆発のシーンがあったり、SFちっくな表現があったりと……。

出会うことのない二人の出逢い」っていうキャッチフレーズが使われていますが、いやーどういう意味なんでしょうねぇー(← 意味深)。

だからこそ、ラストシーンでは涙が溢れるんですよ。あかん……これを書きながら涙出るわ……。

関連商品を大人買いしました

今回、『君の名は。』にいかにわたしがハマったかわかるのが、関連商品です。

勢いで、小説、サイドストーリーの小説、漫画、サントラとアマゾンで一気に大人買いしてしまいました(笑)。

こちらは漫画版。まだ1巻だけのリリースで、内容はほぼ同じです。

微妙に、瀧(中身は三葉)と父親のやりとりが増えていたり、細かな違いはあります。

また、一巻がいいところで終わっているんですよ……。一巻を見ただけではネタバレしないので、これは映画を見る前に読んでもいいですね。

小説版の表現力は映画とは違った魅力

そして小説版。なんと新海 誠監督本人が執筆したというもの!

これは、映画が楽しめた方は必ず買うべきです。内容はほぼ同じなんですが、映画の空気感が文字だけでほんとうに伝わってくるんですよ。

新海 誠監督の尋常ならぬ文字表現力に打ちのめされます。もう衝撃的です。

映画との違いは、すべて三葉と瀧の視点だけで書かれているところ。

そのため、2人がいない(つまり2人が目にしていない)シーンの描写は一切ありません

たとえば映画に出てきた、奥寺先輩がタバコを吸っていて、そこに司がやってきて2人で話しているシーンとか。

このシーンには瀧も三葉も出くわしていないので、小説には出てこないんですねー。

これがまた映画とは違っておもしろいんです。逆に 映画は客観的にカメラがまわっていて、全部映しているようなイメージです。

小説版の子ども向けバージョンも販売されています。

漢字に読みがながあったり、表現がシンプルになったりと違いがあるそうです(これは買っていないです)。

映画を気に入った人向けのサイドストーリー小説

映画では語られない部分に焦点を当てた「サイドストーリー版」の小説もあります。

これは必ず、本編の小説、もしくは映画自体を見てから買ってください。

これをいきなり買うのはオススメできません。本編を見たあとに読むことで、「なるほどー! そうだったのか!」と理解するものだと思いますので!

このサイドストーリーを読むことで、瀧、テッシー、四葉、三葉の父の4人のこと、その周辺の事情をさらに奥深く知ることができます。

三葉(中身は瀧)がバスケをしているシーンでやたら胸が強調されている理由とかもわかりますよ。……まぁ、それでも強調しすぎですが。

あと、三葉が元々へんな人だと認識されていたこともよくわかりました。

RADWIMPSの曲が良すぎる

そしてサントラです。

『君の名は。』は音楽もめちゃくちゃいいです。これは映画見る前に聴いてもいいですねー。

RADWIMPSというバンドが全曲を担当しているのですが、やばいです。

特にボーカルの入った4曲。歌詞を見ていると、映画とのリンク度がすさまじいんですよ。

ぶっちゃけ、どの歌がどのシーンで使われていたのか明確に覚えてないのですが、この歌詞を噛み締めてもう一度見たくなるレベルです。

個人的にはピアノ弾き語りの『秋祭り』という曲が好きです。秋祭りなのになんでピアノで物悲しげな曲なのかは、映画を見ればわかります。思い出しながら変な汗かいてきた……。

今気づきましたが、オープニングテーマの『夢灯籠』とクライマックスで使われている『かたわれ時』の2曲は同じ曲なんですねー。全然違うけどどっちもいい曲やー。

『スパークル』という曲がすっごくいい!

ボーカル曲では『スパークル』が一番好きです。

とくにこの2分35秒あたりから始まる部分が最高にいい!

まどろみの中で生ぬるいコーラにココでないどっかを夢みたよ
教室の窓の外に電車に揺られ運ばれる朝に

歌詞もいいんですが、この部分のメロディーが聞きたくて何度も何度も聴いています。

この『スパークル』は、「サントリー天然水」と『君の名は。』のタイアップCMでも使われていた曲です。

『君の名は。』は、本当の本当に素敵な映画です。

わたしは最後までに何度泣いたかどうか……。ストーリーの予備知識ゼロで見たのに、しょっぱなからなぜか涙が出てた気がします。なんでや!?

アニメですが、2人が幸せになってほしいと心の中から願ってましたよ。ああ……また涙が……。

とにかく、映画を見て大泣きしてきてください。堂々と泣いていい映画ですので、大の大人が誇りを持って泣いてください!!

ちなみにこの記事タイトル「『君の名は。』を見て泣くことはもう権利なんかじゃない義務だと思うんだ」は大好きな『スパークル』の歌詞をもじりました。いい歌詞です。

追記: DVDやBlu-rayでも出ましたね! ぜったいに買わないと!

Blu-ray版はこちら。

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