「読売新聞」に夫婦別姓について写真付きで掲載されました!

2020年10月30日追記: 夫婦別姓についての電子書籍を販売いたしました!

こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。

先日、「読売新聞」から夫婦別姓を実行していることについて取材を受けました。新聞ではスペースの都合上省略されたことの付け足しなんかを書いてみたいと思います。

読売新聞の取材を受けたよ

以前は朝日新聞から2度インタビューを受けたこともありますので、今回が3回目ですね。大好きなスターバックスで楽しくお話できました。

「夫婦別姓を実行してます!」
香川県の人気ブロガー、矢野洋介さん(39)は昨年7月、10年前に妻の姓に改姓した経緯や理由をブログに初めて書き込んだ。「矢野」は旧姓で、日常生活ではこちらを使う。

2015年11月13日の読売新聞より引用しました。

「香川県の人気ブロガー」だなんて書いていただけて嬉しいです。嬉しいのでもっと褒めてください(笑)。

そうなんですよ。昨年(2014年)の7月にこちらの記事を書いたんですね。

書いた記事に想像以上に反響があった

ブログを見る知り合いに夫婦別姓であることを詳しく伝えたいと思ったからだが、ツイッターなどで知人以外にも次々広がっていった。「予想外の反響で驚いた。別姓について夫が声をあげたことが珍しかったのでしょう」とみる。

2015年11月13日の読売新聞より引用しました。

このブログで自分の体験と考えをストレートに書いたのはこの「夫婦別姓をしてます」の記事が初めてだったと思います。

新聞にも書いてますが、書いた目的は周りの人に知ってもらいたかったからです。

友達でも私が夫婦別姓をしていることを知らない人もいたし、知っててもピンと来てない人がほとんどでしたからね。説明もめんどくさいし(笑)。

なので、ブログで教えたらええやん!と思ったのがきっかけです。

それと、ずっと書きたかったんです。ジェンダーについての書きたいネタは山ほどあるし。

婚姻届を出したのは仕方なく……

矢野さんは、事実婚だった妻
(39)の妊娠をきっかけに婚姻届を出し、戸籍上は妻の姓に変更した。

2015年11月13日の読売新聞より引用しました。

これだけ見ると、ノリノリで婚姻届を出したみたいですが、私は「結婚制度」自体、どーでもええと考えてます。

そのどうでもいい結婚ですが、家族があーだこーだ言うのと、パートナーが婚外子差別を受けるのを心配していたので仕方なく婚姻届を出したんです。

「戸籍上は妻の姓に変更した」とありますが、ここにも補足を。結婚する以上、現状の法律ではどちらかが名字を変えなければならないです。なので、ここの表現は「イヤイヤですが強制的に戸籍上は名字を変えさせられました」というニュアンスです。

「女性=名字を変える人」に違和感

「女性の改姓が当たり前」という現状への違和感が理由だ。「社会の主役は男性、という無言のメッセージに思える。子どもには『男女は平等なんだ』と自然に学んでほしかった」と話す。

2015年11月13日の読売新聞より引用しました。

なんで戸籍上の名字を私が変えたかというと、ほとんどの夫婦が夫側に合わせてることに違和感を持っていたからです。

結婚すると自動的に女性側が名字を変えるのっておかしくないですか? どちらが変えてもいいのに、96パーセントのカップルが同じ方向に向かうなんて異常ですよね。もう、ここまで偏るのには闇が潜んでいると考えて間違いないでしょう。

例えば香川県の人が「うどん」と「そば」のどっちが好きかと聞かれると、96パーセントが「自動的に」うどんが好きと答えるそうなんですよ(← いや、これは適当に書いてますよ)。

これ、生まれつきとかだと思いますか? どう考えても環境です。周りがうどん屋ばっかりで、蕎麦を食べるチャンスがないですからね(笑)。

本当は蕎麦のほうが好きだったはずの人たちも香川で育っただけで「いやいや、蕎麦じゃあねぇ……やっぱりうどんでしょ!」になるんです。

女性側が名字をこぞって変えるのも同じです。周りの母親たちがそうしているから……という理由だけですよね。それが普通だと思い込まされているだけです。っていうか名字を男性が変えてもいいという事実が知られなさすぎなんですけどね。

母親が名字を変えていない事実を見せる

こういう偏りがあると、やっぱり社会にも問題が起こってきます。それが「社会の主役が男性で、女性はその「補助」というメッセージですよ。

「女性が名字を変えさせられるべき」という発想は、どう考えても男性の下の地位に見えます。

うちには娘もいるし、子どものうちには特にそういうネガティブなメッセージはできるだけ排除したいです。「どうせ私は女だから……」と、無力感に打ちのめされて希望ある未来をドブに捨てることだけは避けたいです。

そのためにも「母親が名字を変えてない」という状況がほしかったんですね。でも、周りを見るとどこを見ても母親が名字を変えています。子どもたちから見て私が名字を変えているのを見てもママが変えているようにも見え、あまり目立ちません。

そこで夫婦別姓です。家族内で私だけ名字が違うことで、あからさまに母親が名字を変えてないのが見えます。これが私にとっては重要なんです。

夫婦別姓で家族がバラバラになるって……w

幼稚園児から小学4年生まで3人の子どもがおり、こどもたちには「世界には別姓の家族もたくさんいるんやで」とも伝えている。

2015年11月13日の読売新聞より引用しました。

ここで伝えたかったのは、子どもたちは親の名字が別々だとわかっても、なんとも思わないことです。そういうお話をしたんですけど、省略されていますね。あ、よく見ると写真の横に……

「姓が異なっても、私の家族はバラバラになってはいません」と話す矢野さん(香川県内で)

2015年11月13日の読売新聞より引用しました。

……とありますが、うーん。弱いですね。「姓が異なると家族がバラバラになる」という意見は、やっていない人の妄想か「でっちあげ」のどちらかなんですよね。これは間違いなく。

以前、「夫婦別姓をやっています」という記事でも書きましたが、夫婦の名字が違うと子どもに伝えてもうちの家族は全くバラバラじゃないです。

まぁ、比較はできませんが、一般的な家庭より団結していると思います。「家族がバラバラになる! けしからんっ!」って言っているあなたの家庭の数倍は仲が良いです。間違いなく。

さて今回は私が初めて写真付きで新聞に載ったのを見た勢いで書きました。嬉しいですねー。

ただ、私ともう一人の体験者の方のあとに、すごく残念な感じの大学教授のインタビューが掲載されているので、そちらについては下記にまとめました。