『ラクガキノート術』は絵が好きだった気持ちを思い出させる「リハビリの本」だ!

こんにちは! ヨス(プロフィールはこちら)です。

ブロガーのタムカイさんがついに書籍を出したので購入しました! その著書『ラクガキノート術』の感想です!

「ラクガキ」?「落書き」?

ラクガキノート術
ラクガキノート術

この本を簡単に説明すると、ラクガキを効果的に使うと、後から見るときに文字だけでは思い出せないようなことも思い出せるし、脳も活性化されるし、人生変わるよ!ってことです。はしょりすぎですが(笑)。

本書でのラクガキは、禁止されているところにイタズラ書きをする「落書き」ではなく、気持ちを楽にして、楽しんで描くという意味の「楽描き」のことです。

この本の中で、カタカナで表記されてある「ラクガキ」に込められているのは「楽描き」という漢字なんですね。

「絵を描くことは楽しいこと!」という強い気持ちが込められているんです。

著者のタムカイさんについて!

2014年にはタムカイさんと初対面
2014年にはタムカイさんとついに会えました!

著者のタムカイさんについて語り出したら、もうそれだけで本の紹介にいけなくなるほど影響を受けているのでちょろっとにしますが、「タムカイズム」って人気ブログを運営しているブロガーです。

何を隠そう、私のブログタイトル「ヨッセンス(ヨス + センス)」ですが、「タムカイズム(タムカイ + イズム)」のパクリです(笑)。さらに言うと、初期に使っていた「ヨッセンス」のロゴも「タムカイズム」のロゴをヒントにしています。

昔のロゴ
上: タムカイズムのロゴ・下: ヨッセンスのロゴ(昔のやつ)

講座の「ハッピーラクガキライフ」

そのタムカイさんが、昨年()にブロネク(ブロガーが出演してワイワイとやるインターネットTVみたいなやつ)に私を呼んでくださり出演したんです。

そのときのテーマがイラストブロガーが集まってラクガキをするぞー!って感じで、出演者がラクガキをしているのをネットでリアルタイムで見られるという試みでした。

私の記憶ではこの辺り、もしくはちょっと前あたりから、タムカイさんが「ラクガキで世界を変えたい!」という野望を強く持ち始めたのかなと思っています。ブロネクの企画も「ラクガキで何かをやりたい!」という一つの表現の場だったと認識しています(間違ってたらすみません)。

そして、そのちょうど1か月後(2月27日)に、タムカイさんが「ハッピーラクガキライフ」という講座を開催しました。

私は講座はまだ受けたことないですが、講座内容を凝縮し、美味しいとこ取りをしたのが、今回の著書『ラクガキノート術』なのだと思います。

書籍には「絵を楽しむこと」でどれだけハッピーが待っているかから始まります。そしてこれを読む人が求めていると思われる、ラクガキが上達し、楽しくなる具体的な描き方が体系的にまとめられているんですね。これがすごい内容。

ただ、この本を見るだけでは上達はしません。ちゃんと書いてあるとおりに実践すれば、間違いなく上手くなります。でも実行するのが難しいよって方、多いと思うので、そういう方は「ハッピーラクガキライフ」の講座を受けるのがいいと思います。

絵を描くことは楽しいハズ

タムカイさんが、著書の中でもブログの中でも、声を大にして言っているのは「絵を描く」ことは楽しいことだということ。

絵が仕事の一部である私にとっては「そうそう!」って一瞬で共感できるのですが、もちろんこれが全人類が共通で感じることとは思っていません。

ただ、どなたも幼稚園や保育所などに入る前って、絵を描くことが好きだったハズ!……と思うんです。

何かが引き金になって「自分の絵はヘタだ!」とか「自分の絵が見られるのは恥ずかしい」と思うようになって、絵を描くことから遠のいていったんです。

その引き金は「友達に笑われた」とか「親にヘタと言われた」みたいな他者からの低評価だったり、友達の絵と自分の絵を比較して「私は絵がヘタだ」という自分の評価です。

そう。結局は、他人と比較した結果の低評価が「絵が苦手」って現象を生み出しているんですね。

私は「運良く」褒められてきた

自分を思い起こしてみると、私は常に絵を褒められていました

でもこれは、私に絵の才能があったとかそういうことではないんですね。ただ単に、うちの親が子どもの「リアリズムからは程遠い絵」をちゃんと褒められる人だった……それだけ。絵を描くのには恵まれた環境だったからです。

私は年長になるまで幼稚園にも保育所にも行ってなかったので、他人との比較や評価もなく、自由に伸び伸びと描きまくっていました。

親に褒められて調子に乗ってさらに描いて、描いて描きまくるうちに、絵が大好きになっていったのかと思います。

『ラクガキノート術』はリハビリの本だ!

私はこんな風に、運良く自分の絵を肯定してこれたため、こうやって今も絵を好きでい続けられています。

でも多くの方は運悪く、自分の絵を肯定できない状況になってしまったため、自分の絵に対して否定的な感情を持ってるだけなんです。

でも、この本にあるテクニックを実践することで自己肯定(自分の絵を認める)ができ、実践するモチベーションを保ち、それを繰り返すことで絵を好きだった「失った自分」を取り戻せると思います。

ある意味リハビリの本ですね(笑)。

絵の見栄えってちょっとしたコツなんですよ

本書の後半にはラクガキ(どちらかというとマンガ?)の描き方がすっごく具体的に説明されています。しかも基本的なところがこれでもかと。

絵って、私も体験からそう思うのですが、ちょっとしたコツでグッと仕上がりのクオリティが上がります

例えば、小学校の文集で『ドラクエ3』のイラストを描いたんですよ。いや、ドラクエってのはどっちでもいいんですけど。とにかく、学級で作る文集ってモノクロコピーなんですね。

そうなると色が塗れない。なので真っ白白な感じで描いていたんです。それを見た父がぼそっと「黒を塗ったらええやん」と一言。

ベタを入れるだけで出来栄えUP
ベタ(黒)を入れるだけで出来栄えUP

小学校のときの私には目からウロコでした。こんなことも気づかなかったんですよ。この父の一言で一瞬にして絵のクオリティーが上がったんです。

いえ。別に後々気づいていたかも知れないのですが、こういう基本的なことって、別に自力で気づく必要はないんです。教えてもらって、いろんな表現ができた方が絵って楽しいと思うし、自分の絵を肯定化できるようになるし。

そういう「目から鱗レベル」なコツが、この本にはびっしりと入っています。タムカイさんの記事でいうと、こんな下の記事レベルのコツがいっぱい載っているんですよ。すごくないですか?

参考: 絵心がないと悩む人でも一瞬で100の表情が描けるようになるラクガキテクニックとちょっとしたコツ | タムカイズム

というわけで表紙のラクガキをしました

さて、この本の表紙ですが……

「ラクガキの本なのにラクガキがない…!そして地味(笑)」

いや、色々ありましたが結構気に入ってはいるんです。
でも、やっぱりこれはもうひと手間加えて完成だろう、と!

なので、もし可能であればこの表紙にラクガキをして表紙を完成させ、ハッシュタグ「#rakugakinote」を付けて、是非見せていただきたいのです!

「観察力、想像力、伝える力を高める ラクガキノート術」が発売されます!そして是非お願いが!より引用しました。

というわけで表紙にラクガキしました!

表紙(表)にラクガキ
表紙(表)にラクガキ

本書にもありますが、「絵で正確な情報が伝わらなければ文字で『りんご』って書いたらいいんやで!」です。

あと、私、何も考えずにペンを持ったら、目ばかりを書いてしまいます。目フェチなんですね。あと水滴なんかもよく描きたくなります。

表紙(裏)にラクガキ
表紙(裏)にラクガキ

画材は「ボールペン」が好きですねー。もはや本当にただの落書きです。なんかすんません……。

あ、そうそう! 『ラクガキノート術』ですが、私が興味を持っていた「スパイラルマップ」のコツも書いてあります。

実は私、あんまりラクガキってしないんです。セミナーを受けにいってもメモは文章のみ。たまにハッチング(網目状に線を交差させる絵を描く時の基本テクニック)をするぐらいで、タムカイさんみたいな使い方って考えたことなかったです。

今後はもっとラクガキを取り入れてみようと思っています。

『ラクガキノート術』と合わせて読みたいのがこちらの本。タムカイさんが実際にイベントなんかで書いてきたラクガキ集です。

タムカイさんみたいに描けるようになりたいなら、真似るのが一番です。ほんとにセンスいいですよね。Kindleのみの販売で、350円って、かなりお買い得!