2015年9月17日

死者の出る運動会の「組体操」。命かけてまでやる必要あるんですか?

kumi-taiso-336

こんにちは! ヨス(@yossense)です。

私が小さいころは運動会と言えば秋でしたが、今は春のところと秋のところがありますね。今回はその運動会で必ず出てくる「組体操(私の地域では『組み立て体操』って呼びます)」についてです。

組体操をやめさせろ!

今日、こんなまとめページを見かけました。

参考: 小6「組体操やめたい」 学校の対応は・・・? - Togetterまとめ

内容を要約すると、小学校6年生のお子さんが組体操をやりたくないと思っていて、それを学校側に伝えるとかなりお門違いな返答がきてるというお話。

学校側は必死でお子さんを説得している様子で、あの手この手で決行しようとしている笑えない様子が伺えます。

組体操って危険なんですよ

まず言いたいんです。組体操って危険なのご存知でした?

ベストセラーになっている『教育という病 子どもと先生を苦しめる「教育リスク」』の著者である内田 良さんのツイートを見ると……。

え……骨折?!

私はどっちかというと組体操の軍隊みたいな雰囲気が嫌悪感の元になっていたのですが、内田さんのツイートやWikipediaを見て考えが変わりました。

参考: 組体操 - Wikipedia

Wikiを見てもらえればわかりますが、組体操の失敗で死んでいる子どももいます。死んでなくても障害を負ったり、腰の骨を折るなどの重傷という例もあります。

もうね、とりあえずYouTubeでピラミッドの動画を見てくださいよ。6段ピラミッドなんて当たり前、すごいところになると10段ピラミッドです。

Youtubeでの動画

骨折や死が本当に隣りあわせってことがよ~くわかります。

いや、私も小学校、中学校のときに無理やりやらされていましたが、危険を感じたことはもちろん何度もあります。

命をかけてまで「組体操」をやる価値あんの?

いや、ほんまにね。さっきのYouTubeの動画みたいなピラミッドに自分の子どもが参加していると思って見てください

「うわー! すごい! 素晴らしい!」って手放しで喜べるんですかね? そりゃ人死ぬわ……としか言いようがない危険な行為ですよ。

調べてみると、私が小学校高学年のときにすでに死亡事故があったそうなのに、そういう話は一度も聞いたことがありません。ってか事故死があったなんて今日知りました

再び内田さんのツイートですが、小学校の体育活動の中で組体操って3番めに怪我が多いんですね。しかも絶対大けがが多いですよね。

……なんかよく見ると、跳び箱やバスケットボールやマット運動は学習指導要領で「やらなくてはならない活動」と定められているのに対して、「組体操」は絶対にやらなくてはならない活動じゃないんだそうです。ええ?? まじで!?

「そうなっているから」的な思想

組体操は「やらなくても良い活動」なのに、ほぼ全ての学校でやっているのってなんででしょうね??

……って書きましたが、日本で育った方なら大抵その答えがわかると思います。

  • ほかの学校がやっているから
  • ずっとやってきたから
  • そういうふうになっているから

間違いなくこのどれかでしょうね。はいはい、わかってますよ。きっと「学年が一丸となって一体感を得られるんだ!」とか言いたいんですよね(笑)。まぁ、そういう「こじつけ」は簡単にいくらでもできるでしょう。

でも「命をかけてまでやることなん?」って質問にちゃんと目をそらさずに答えてもらえますか? どんな方程式を作ったら「組体操は多少の犠牲があっても小中学生にやらせる価値がある!」に至るんですか?

「見ている人に感動を与えるんだ!」って言う体育会系の先生もいると思いますが、ハッキリ言って自己満足ですよね。生徒が軍隊みたいにピシーっと揃ってるのを来賓に見せつけて「うちの学校ってすごいやろ? この一体感ドヤ!」ですよね? アホか。

「教育は善きもの」という幻想

先ほどツイートを紹介した内田さんの著書『教育という病 子どもと先生を苦しめる「教育リスク」』の書評を俵万智さんがしていました(私もKindle版を買って読んでいる最中です)。

リスクをきちんと知る、という当たり前のことを著者は主張する。その「当たり前」が、「教育は善きもの」という刷りこみによって見えにくくなっているという指摘が鋭い。

「教育は善きもの」という刷りこみで見えにくくなっている子どもの危機 『教育という病 子どもと先生を苦しめる「教育リスク」』 (内田良 著)|1分書評|俵 万智|本の話WEBより引用しました。

これ、まさにその通りですよね。

「組体操」を筆頭に、「学校で行われるものは間違いなく善いものだ」という前提(幻想)があります。そして思考停止に陥っているんです。

「これって本当に危険を冒してまでやるべきことなのか?」という本来考えるべきリスクを完全に置き去りにして。

組体操は自分で選んだ「仕事」じゃないんだよ

というわけで「組体操」は「やらない方がいい」とかそんな甘っちょろい問題ではなく「やらせてはいけない」レベルの問題です。

そんな問題が「ほかの学校がやっているから」「ずっとやってきたから」「そういうふうになっているから」辺りの理由によって、伝統という甘美な言葉によって継続されています。

これが職業なら、「危険も承知」でやる人がいるでしょう。これは全然問題ないです。リスクを知った上で仕事として組体操をやるんですから。

先生を信用していれば事故は防げるのか?という問題ですよ。相手は事故です。いつ起こるかわからないから「事故」なんですよね?

防ぐには「死ぬ可能性のあることをやらない」以外の選択肢しかありえません。学校関係の皆さん、組体操の危険性をこちらの本で知った上でやるかどうかを公平に考えてください。

追記:オーストラリアでは

なんだそうです。Hatsuさんありがとうございます。どう考えても、ピラミッド10段とかハーネス付けないとヤバイってことですね。

いやー、本当に怖いです。組体操。

一度、どの学校でも全員に組体操の危険性を教えた上で「やりたいか? やりたくないか?」のアンケートを取ってみてくださいよ。

でも子どもたちって空気読めちゃうので、完全に無記名でお願いします。「空気」のために自分の命をかけるなんて馬鹿げていますし。

それと、アンケートの結果、やりたくない子が1割に満たなくても「多数決」でやることに決定!……なんてナンセンスなこともやめましょうね。1割って結構多いです。

その子たちが「命をかけてまでやりたくない」と思うなら、その意見は尊重すべきです。もしそれでも実行するなら「徴兵制度」と同じです。

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