【バセドウ病闘病記: 2 】3つの治療方法

こんにちは! 元バセドウ病ブロガーのヨス(プロフィールはこちら)です。

前回はバセドウ病の症状について書きました。今回は、、有効と言われている3つの治療方法について紹介します。

バセドウ病3つの治療方法

さて私が診断された「バセドウ病」という病気ですが、何も対策をせずに放っておいても直る病気ではありません。治療しないとヤバイです。

だって、これからの人生、ずーっとマラソンを走ったあとの心拍数で生きていくわけにはいきませんからね。死んでしまいますよ。

では、
このバセドウ病の治療方法ってどういうものがあるのでしょうか? 悲観することは全くありません。なんと!幸運なことに完治する治療方法が3つもあります

薬物治療

バセドウ病と診断され、まず最初に勧められるのが薬物治療です。薬物治療と聞くとなんかすごそうですが、単に薬を飲むことですw。

この治療法が最初に勧められる理由は、なんといってもその手軽さ! だって、飲み薬を毎日飲み続けるだけで直るんですから! 手術もせずに薬だけで治るなんて夢のような話ですよね。

今の時代に生まれてきて良かったと心からそう思います。

薬名は「メルカゾール」「チウラジール」

薬物治療としてよく使われるのは「メルカゾール」、「チウラジール」という薬で、甲状腺ホルモンを抑えてくれます。ただ、この薬でのバセドウ病治療はお手軽な分、問題点もあります。

それは薬の副作用の問題です。

まれに副作用のアレルギー反応が

3~8%ほどの人にアレルギー反応として、じんましんや、肝機能障害、白血球減少などが生じるようです。0.2~0.5%の人は無顆粒球症(白血球の中の顆粒球という細胞が500/mm3以下に減る症状)になるようです。突然の高熱と扁桃腺の痛みが無顆粒球症のサインだということですので、そういう症状が出たら要注意です。

薬物治療を続ける期間は2~5年ほどです。薬を飲んでいる間は1ヶ月~3ヶ月ごとに定期健診をします。血液検査をして、副作用が出ていないかチェックしないといけないからです。

再発の可能性が高い

この薬物治療ですが、再発の可能性が高いようです。しかも治療が長期にわたるため、長い間続けた割には結局直らず、放射線治療に移行する方も多くいるようです。

メルカゾールでの薬物療法についてはこちらの記事に詳しく書きました!

放射線治療

放射線治療という名称ですが、放射線を当てるわけではありません放射性ヨード(アイソトープ)という薬のようなカプセルを飲みます。

言葉で書くと怖い感じですが、要は体内に入れた放射線で、異常な動きをしている甲状腺の細胞をやっつけるという治療法です。

放射性ヨード?

人間の身体は、ヨード(ヨウ素)という栄養素を「甲状腺(つまりバセドウ病の元凶)」で吸収するという性質を持っています。その性質を利用して、放射線を甲状腺だけに集中させるため、他の身体の部分には深刻な放射線はいきません(この辺はややこしいのでまた別の記事で書きますね!)。

放射線治療のメリットはたった一回、カプセルを飲むだけでOKという手軽さです。そしてデメリットは「放射性」なので手軽に飲めないということです(どっちやねん!w)。

食事制限と入院?

この放射性ヨードの効果を100%活かすためにはヨードを取らない食事制限が必要です。それと、カプセルを飲んだ後には隔離が必要です。飲んで1~2週間ほどは飲んだ人の身体から放射線が出るからです。なんか怖いですね。

でも、そんなにやばい威力のあるビームが出ているわけではなく、レントゲンにも使われているガンマ線が、身体から数メートルほどに出るということです。

この治療方法を選んでも、1~3ヶ月ごとに定期健診で血液検査をして経過を見ます。というのも放射線が効きすぎるため、逆に甲状腺低下症になることも多いからです。そういう場合は甲状腺を薬(というかサプリのようなもの)で、補ってやる必要が出てくるからです。

放射線治療についてはこちらの記事に詳しく書きました!

手術

最後に、手術をして甲状腺のほとんどの部分、もしくは全部を切除する方法です。

問題のある部分を切り取るため、90%の人は手術をして1年ほど経過すれば、甲状腺機能正常に戻れるようです。術後1年の間は甲状腺機能低下症になることが多いです。特に全部を切除した場合は、必ず低下症になります。

あと、これは知りませんでしたが、まれに声がかすれるようになったり、高い声が出なくなるケースもあるそうです。

早く高確率で完治

私の母の友人は手術によってバセドウ病を治療しました。でも30年以上も前の話のなので当時は手術という選択肢が主流だったのかと思います。

メリットとしては、早く、そして高確率で完治できることだと思います。手術をする際には、全身麻酔をするので麻酔の出来ない方はこの方法はできません。手術のための入院期間は2週間ほどです。

さて、今回はバセドウ病の治療方法についてまとめてみました。

こんなふうに3つも治療方法もあって、選べるんですね。世の中にはまだまだ 完治しない難病がたくさんあるのに比べると本当にラッキーだと思います。

さて私の場合はどの治療法を選んだのでしょうか?! という訳で次回は私の受けた治療についてです。