2015年3月22日

夫婦別姓の意識調査を見て思った…アンケートは質問次第で偽りのデータになる

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私が夫婦別姓を実行していることが、朝日新聞に掲載されました

こんにちは! 夫婦別姓を実行しているブロガーのヨス(@yossense)です。

今回は「夫婦別姓」についてのアンケートについてです。アンケートって質問の仕方で回答が変わるよなーって話。

夫婦別姓に反対する人が多い?!

先日、Yahoo!ニュースで夫婦別姓に対する意識調査が行われていました。そのアンケートではこんな結果になったそうです。

  • 夫婦別姓に賛成: 41%
  • 夫婦別姓に反対: 54%

参考: 夫婦別姓、認めるべき? - Yahoo!ニュース 意識調査

これだけを見ると、賛成より反対の方が多いという風に見えますよね。では今度は「マイナビ」の行ったアンケートを見てください。

夫婦別姓に賛成の人が圧倒的に多い?!

こちらを見るとこのような結果です。

  • 夫婦別姓に賛成: 74%
  • 夫婦別姓に反対: 23%

参考: 夫婦別姓、どう思いますか? | マイナビニュース

いや、全然結果が違うやん(笑)! なんでここまで回答に違いが出たのでしょうね?

私が間違いないなと思っていることに「質問の仕方」があります。そう。この2つのアンケートでは質問の仕方が全く違っていたんです。

2つのアンケートの質問を比べてみる

ではYahoo!ニュースとマイナビの質問 & 選択肢がどんなのだったかを見てみましょう。

【Yahoo!ニュース】夫婦別姓、認めるべき?
  1. 夫婦別姓を認めるべき
  2. 夫婦別姓を認めるべきでない
  3. その他/分からない
【マイナビ】夫婦別姓、どう思いますか?
  1. 結婚したら「夫婦同姓」か「夫婦別姓」か選べるようにするべき
  2. 結婚したら全員が「夫婦同姓」にするべき
  3. 結婚したら全員が「夫婦別姓」にするべき

「Yahoo!ニュース」の質問の問題点

まず、「Yahoo!ニュース」の方の質問に問題点があります。

それは、成立するかもしれない制度が「選択制」ということが全く伝わらない書き方だからです。誤解を与えかねる質問だと思います。

そもそも、姓に興味のない方は、世間で騒がれている「夫婦別姓制度」が「結婚後に同じ名字にしてもよいし、別々にしてもよい制度」という認識がありません。言葉では知っていても、ちゃんと理解していないと思います。なのでこの質問は大問題です。

逆に「マイナビ」の方の回答は丁寧ですね。一番上の回答の「結婚したら『夫婦同姓』か『夫婦別姓』か選べるようにするべき」が「選択的夫婦別姓制度」の説明の要約にもなっています。ちゃんと理解した上で回答してもらえます。つまり論理的な回答を導いているんです。

実は完全に同じ回答

この2つのアンケートですが、言葉は違うのですが、全く同じ回答なんですよ(下の表参照)。

「Yahoo!ニュース」と「マイナビ」の回答の比較
Yahoo!ニュース マイナビ
夫婦別姓を認めるべき 結婚したら「夫婦同姓」か「夫婦別姓」か選べるようにするべき
夫婦別姓を認めるべきでない 結婚したら全員が「夫婦同姓」にするべき

Yahoo!ニュースの列の上側「夫婦別姓を認めるべき」ですが、これを認めた世の中は、マイナビの列にある「結婚したら『夫婦同姓』か『夫婦別姓』か選べるようになる」という状態なんですね。

そして、下の段を比べてみると、Yahoo!ニュースにある「夫婦別姓を認めるべきではない」ということは、つまり「結婚したら全員が『夫婦同姓』にするべきだ」ということです。完全にイコールですよね。

受ける印象が笑えないほど違うよ

さて、文面を見比べましたが、受ける印象が違いすぎることにお気づきでしょうか? 全く同じ内容を書いているにも関わらず。

Yahoo!ニュースの方の質問&回答は、「夫婦別姓(既述したが正しく『選択的夫婦別姓』と書くべき)」だけをまな板の上に置いて、「こんな異端児(夫婦別姓)の案があるんだけど許すべきか否か?!」という裁きの鉄槌を一方的に喰らわせているイメージです。標準が「夫婦同姓」、現れた異端児「夫婦別姓」という構図が強化されていて公平じゃありません。

逆にマイナビの質問&回答は、「夫婦別姓」と「夫婦同姓」を対等な対象として、偏見なく同等な扱いでまな板の上に乗せています。それをふかんして見ながら「どうするべきかな?」と意見を聞いているイメージです。フェアですねー。

どちらが感情的な意見を煽りやすいか、一目瞭然ですよね。

アンケートが質問次第で、大ウソに大変化する例

アンケートが質問の仕方次第で、大嘘データになりうるという好例があります。

2013年に総務省がこんなアンケートをとったんですよ。

参考: 平成25年 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査 - 総務省 情報通信政策研究所

読むの面倒だと思うので、面白いところだけピックアップします。この「SNSは主に何を使っているか?」に関してのアンケートの結果、こんなデータになったんです。

Google+が日本でよく使われているという(笑)
Google+がSNSで日本で2番目に使われている

このデータで見ると、日本で一番使われているSNSはLINEだそうです。ここは、まあ分かるのですが、問題は2番目です。

なんと!? Google+が来ています。もうね、まともな人なら「 ? 」と思うはずなんです。

だって私の周りの友達に「Google+知ってる?」って聞いても、ほとんどが「知らない」と言いそうなレベルの知名度なんですよ。逆にFacebookは知らない友達はいません。この回答結果はどう考えてもおかしいでしょ(笑)。

質問の悪さで回答者が勘違いを!

で、分析をしてみると、どうやら、ほとんどの人がアンケートにある「Google+」を「Google検索」と勘違いして回答しているっぽいんですね。

参考: LINEが1番、Google+が2番…!? 総務省のメディア調査結果を検証する(不破雷蔵) - 個人 - Yahoo!ニュース

詳しくは上の参考記事を見れば書いてありますが、この質問が悪いんですね。実際の質問はこちらだったそうです……

この中で、あなたがパソコン(タブレット端末含む)または携帯電話・スマートフォン(PHS含む)から利用しているものはありますか?

あー、これは100%勘違いしていますよね。100%どころか1億%勘違いしている(笑)。Google+の存在自体を知らないほとんどの人が「あ! Googleって毎日使ってるよね♪」とマルを付けている光景が安易に想像できます。

こんな感じで、総務省が行ったアンケートですらこのザマなんですよ。

アンケートって怖いですね。データとして取ると何でも正しそうに見えて、印籠みたいに使えてしまえますからね。

本当は「選択的夫婦別姓」に反対している人は少数派な感

夫婦別姓に反対している人が多いというデータがあるけど、今まで見てきたように、かなり怪しいですね。

最後に「夫婦別姓に対する意識調査」の質問&回答で問題な部分をまとめてみます。

  • 「選択的」というのが伝わっていない(既婚の人もまるで別姓にしなければならないように思われている)
  • 「夫婦別姓はよくない」という偏見ありきの質問になっている
  • 質問が「あなたは夫婦別姓にしたいですか? / したくないですか?」の意味で伝わっている(気がする)

感情的で反射的に出たような回答ではなく、ちゃんと冷静に考えた「論理的な回答」が聞きたいものです。

これは前から思っているんですけどね、名称を「選択的夫婦別姓制度」じゃなくて「選択的夫婦同姓制度」に変更するだけで賛成する人がものすごく増えると思いますよ(どちらも全く同じ内容なのにw)。これは間違いないと思います。誰か試してみてください。

さて、今回は「夫婦別姓に関する意識調査」という名目でも、質問次第で偽りのデータになることを紹介しました。

大手の行ったデータだからって、鵜呑みにする前に質問&回答を分析する必要がありますね。アンケートを取る人が公平な意見が欲しいのではなく、期待する答えを求めている場合、質問に小細工することはこの記事で私が書いているように、意図的にできそうですから。

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