2016年9月30日

「私を養って」…女性に不自然なことを言わせたがるのやめてくれ!

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こんにちは! ヨス(@yossense)です。

今回は、志布志市の「ふるさと納税」のPR動画「少女U」についてです。実写の女性を「うなぎ」に見立てた悪趣味の動画ですね。

「うなぎ少女」の動画って?

さて、志布志市の「ふるさと納税」のPR動画「少女U」というのはどんな動画だったのでしょうか?

要約すると……

真夏のプールで、スクール水着姿の美少女が「養って」と訴えるシーンから始まる。「その日から、彼女との不思議な暮らしが始まった」と男性の声が入り、少女を男性は食事や住環境を提供する。翌年の夏、少女は「さよなら」と別れを告げて、プールに飛び込んでいくが、その姿は一匹のウナギに変わっていた。彼女は「うな子」というウナギだったのだ……という内容だ。

水着少女が「養って」 志布志市のPR動画『少女U』が削除された理由は?より引用しました。

なるほど……。文字で見ても悪趣味なのがわかるのですが、アニメではなく実写でこれをやるとは……。

男性が女性を養うという構図

実写の女性に「養って」と男性に向かって言わせるなんて、悪趣味にもほどがあります。おっさんが喜びそうなシチュエーションです。

ほかにも動画にはこんなセリフが飛び交っています。

僕は決めた。彼女のために、できる限りのことをしてやると。
彼女に触れる水は天然の地下水だけにした。
いつも伸び伸びと過ごせるようにし、
美味しいものをお腹いっぱい食べさせ、
ぐっすりと眠れるようにした。

志布志市の「ふるさと納税」のPR動画より引用しました。

どのセリフも男性が女性に施してやっているという雰囲気ですね。まぁ、ウナギという設定ですが、使われているのは女性ですからね。

そもそもウナギが「女性」である必然性はないんですよ。でも、日本では女性は男性に養ってもらうという発想があります。

でも、それが過去の産物になりつつあるため、おっさんたちが「養って」と女性に言われることは自分に経済力があると錯覚するため、萌えるのでしょうか。

完全に女性を「か弱いもの」というイメージとして定着させ、性的対象として見られる性であり、社会の主体が男性だというメッセージを発信させる有害な動画ですね。

ちなみに、最後には女性が一年後にウナギになってプールに帰っていくのですが、今度は違う女性が「養って」とまたしてもプールから顔を出すんですね。

ここ、男性でも良いはずですよね? というか、女性差別意識がなければ平等に、次は男性の擬人化したウナギを出してくるはずです。

間違いなく言えるのは、これを作った方たちは「養われるのは女性であるべき」という発想だということです。

女性に不自然なことを言わせたがる

日本の女性差別のイタいところに「女性に不自然なことを言わせる」というのがあります。今回のもまさにそれですよね。

2つの意味にかけたセリフ(下ネタにも聞こえる)を言わせたり、男性が喜ぶようなこと(しかもふつうは言わないような)を言わせることはよくあります。

男性がターゲットの広告としてはある意味正しいのですが、たとえばTVのコマーシャルだとすれば、女性が目にすることもあるわけです。子どもが見ることもあります。

特に「子どもが見る可能性」に関して、本当に気を配ってほしい。女性は性の対象でしかない、社会の主役は男性という考え方を再生産させていることが一番の問題ですね。

だから日本のテレビとか見せたくないんですよ(今回のはネット動画ですけど)。

問題は差別意識のなさ

たしかに女性にいきなり「養って」と言われるシチュエーションはありえません。そういう意外性は、ある意味おもしろいのでしょう。

ただ、問題なのはそれが差別に該当するかも?!という発想にならない点です。

女性差別のない国でこういう動画が作られても、「意外性があっておもしろい!」になるかもしれません。

でも、性差別の蔓延している今の日本でこの動画をやったらどうなるか……。なんで気づかないんでしょうね? 不思議でたまらない。

もう1つの問題は「年功序列思想」

動画を制作した志布志市ふるさと納税推進室の女性担当者にインタビューした記事にこんな言葉がありました。

――動画製作にあたって女性職員の意見は反映されなかったか?
「女性からの批判的な意見も一部では出ましたが、担当部署の総合的な判断で掲載を決めました」

水着少女が「養って」 志布志市のPR動画『少女U』が削除された理由は?より引用しました。

女性から批判的な意見」が、制作のときにやっぱりあったんですよね(笑)。でも、よくわかんない「総合的な判断」とやらで掲載を決めたんですね……。

総合的な判断というか、差別意識の乏しい年配男性上司の一存で決まったのかなぁ……と想像してしまいます。たぶんそうなんでしょうね。

年下の女性が意見を言っても相手にしないんでしょうね。日本の構図が縮小されたような残念な風景が目に浮かぶかのようです。

つまり、今回のもう1つの問題点は年功序列思想でしょう。予想ではありますが、決済権のある年配の人が若い人、勤続年数の少ない人の意見に耳を貸さなかったんでしょうね。

「女子供」なんて言葉がある国ですから、その発言が「女性」というだけで、さらにその意見を相手にしなかったことでしょう。

ほんとにメディアを作っている人にお願い

今の日本社会ではまだまだ男性の意見が強いです。

強いというか、女性差別がもはや慣習や文化になりつつあって差別が差別と認識されていないレベルです。

だからこそ、こんな動画がふつうに公開……しかも市の「ふるさと納税」のPR動画で堂々と公表される始末なんですね。

差別を常識と認識して育ったおっさんたちがワイワイと考えるのではなく、若い人や女性の声をちゃんと拾ってください。

さて、今回は、すでに削除された志布志市の「ふるさと納税」のPR動画について書きました。

こういう案件が何度も繰り返されますが……

  • 性差別が慣習化していること
  • 年功序列的な思想

……の2つによって、一向に改善しないことにいらだちがあります。

年配者への教育も難しいですからね……。改善までに余裕で100年以上かかるのかな……と思うと先進国に移住したくなる人も増えそうです。

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